カジノ法案、今国会の成立厳しい-衆院内閣委の公明・浜地氏

国際観光産業振興議員連盟(IR議 連、通称:カジノ議連)はカジノ法案について衆院内閣委員会で5月中 に審議入りして今国会中の成立をなお目指しているが、公明党で同委に 所属する浜地雅一衆院議員は今国会での成立は難しいとみている。

浜地氏は6月22日に会期末を迎える今国会での審議入りは可能だ が、成立は「日程的に厳しい」と16日、ブルームバーグ・ニュースの取 材で述べた。ただ、いったん審議入りすれば秋の臨時国会で成立する可 能性は十分にあるという。現時点で審議入りしていない理由について、 同委員会に政府提出の他の法案審議が残っていることなどを挙げ「法案 が頓挫しているわけではなく、順番の問題だ」と説明した。

カジノ解禁を含めた特定複合観光施設(IR)を整備するための推 進法案は、自民、日本維新の会、生活の党などが議員立法で昨年12月5 日に国会提出したが、衆院内閣委員会では5カ月経過した16日現在も審 議入りの日程すら決まっていない。カジノ議連副会長で、日本維新の会 の小沢鋭仁議員は15日の都内の講演で、今国会での法案通過は「かなり 厳しくなっているのは事実」と話していた。

公明・浜地氏は同法案には「個人的には大賛成だ」と語ったが、党 としての法案への対応はまだ決まっていないという。議連幹事長の岩屋 毅自民党衆院議員は15日、公明党には「自由投票でやってもらえるよう に働き掛けている」と話していた。

みずほ証券の菊地正俊チーフ株式ストラテジストは15日付のリポー トで、カジノ法案の審議入りが遅れていることについて「内閣委員会に 積み残された法案が多いこと」が主因と分析。今国会成立に向けては 「今月中に審議入りできるかが鍵」と指摘している。

軌道修正

議連会長の細田博之自民党幹事長代行は2月の時点で4月下旬の審 議入りを目指す考えを示していたが、その後軌道修正。5月下旬の衆院 審議入りに向けて働き掛けており、今通常国会での成立を目指すと先 月28日に述べた

投資銀行CLSAは2月のリポートで、東京と大阪に1カ所ずつの 大型IRと、そのほかの地方都市の計10カ所の小規模IRを通じ、日本 のカジノ市場は年間400億ドル(約4兆円)を創出するとの見通しを出 している。これは最大の米国の600億ドル、マカオの510億ドルに次ぐ規 模だという。

--取材協力:山口祐輝.

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