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サッカーW杯の成否、10月に再選狙うルセフ大統領の試金石に

来月開幕するサッカーワールドカッ プ(W杯)ブラジル大会は、地球上で最強のチームを決めるだけはな い。この大舞台の成否は次期ブラジル大統領選挙の行方を左右する一因 になる。

ブラジルでは15日、W杯の試合が行われる市を含む複数の都市で労 働者がストを実施。北東部レシフェでは軍警察が職務を放棄し、略奪行 為が発生したことから、ブラジル当局は装甲車と国家警備隊を派遣し た。サンパウロでも各地でデモ隊が交通を混乱させ、W杯が行われるス タジアムから4キロの地域でも混乱が見られたと、同国紙グロボが伝え た。デモ隊は世界で最も視聴者の多いスポーツイベントであるサッカー W杯の開催コストの高さなどに反発している。

W杯は10月に再選を目指すルセフ大統領の手腕を問う試金石になっ ている。ルラ政権下の2007年にW杯招致に成功した際の高揚感は既に薄 れている。政策運営手腕を買われて前大統領から後継者に選ばれたルセ フ氏は、W杯開催で得るものよりも失うものが大きいと、政治リスクコ ンサルティング会社ユーラシア・グループのアナリスト、ジョアン・ア ウグスト・ジカストロ・ネベス氏は指摘する。

ネベス氏は電話取材に対し、「スタジアムに問題が見つかったり、 かなりの部分を間に合わせで作ったことが明らかになれば、ルセフ大統 領に責任が生じることになる」と述べ、「W杯ブラジル大会の開催で責 任を負うのは政府であるため、大会運営に失敗すれば野党に有利に働く だろう」と語った。

原題:World Cup Tests Rousseff And Brazil’s Stars as Vote Nears (3)(抜粋)

--取材協力:Matthew Malinowski、Arnaldo Galvao.

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