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債券は上昇、米金利低下や株大幅安で買い-先物は1年1カ月ぶり高値

債券相場は上昇。前日の米国債市場 で10年債利回りが半年ぶり水準に下げたことや国内株式相場の大幅下落 を背景に買いが優勢となった。先物は1年1カ月ぶり高値に達した。

長期国債先物市場で中心限月の6月物は3日続伸。前日比10銭高 の145円28銭で開始。午後1時ごろにかけて徐々に水準を切り上げ、一 時は145円34銭と中心限月の日中取引で昨年4月5日以来の高値を記 録。その後は上げ幅をやや縮め、結局は10銭高の145円28銭で引けた。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長は 「米経済指標が芳しくないことで、米10年国債利回りが節目の2.5%を 割り込んできたことから、円債にも買いが入っている」と説明。1-3 月期国内総生産(GDP)は強い内容とし、「日本銀行の自信を深める 材料となり、追加緩和方向にはならない感じ。株式市場では追加緩和期 待が根強く、ネガティブに影響している」と話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債利回 りは同0.5ベーシスポイント(bp)低い0.585%と3月4日(0.575%)以 来の低水準で開始。午後には0.58%まで下げた。20年物の148回債利回 りは一時1.5bp低い1.45%と3月12日以来の低水準を付け、その後 は1.455%。30年物の42回債利回りは0.5bp低い1.685%で始まり、午後 2時すぎからは横ばいの1.69%で取引された。

15日の米債相場は上昇。米10年債利回りは前日比5bp低い2.49%。 一時2.47%と昨年10月30日以来の低水準を付けた。米株相場は続落し、 S&P500種株価指数は0.9%安の1870.85で引けた。16日の東京株式相 場は大幅安。TOPIXは1.6%安の1159.07で引けた。一時は2%超の 下げとなった。

野村証券の松沢中チーフストラテジストは、グローバルな債券ブ ル・フラット(平たん)化の流れが強く、市場発で金融政策スタンスの 修正を迫る展開だと指摘。「すでに欧州中央銀行はこれに応じ、6月の 緩和を示唆した。次は米連邦準備制度理事会(FRB)、日銀。遅い順 に通貨高が進み、徐々に外堀を埋めていくことになる」とみている。

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペ3本(総額6700億円程 度)の結果によると、残存期間「1年超3年以下」と「10年超」の応札 倍率が前回より上昇した。一方、「3年超5年以下」は低下した。

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