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ギリシャ中心に周辺国債が下落-政治リスクの高まりを懸念

15日の欧州債市場ではギリシャ国債 を中心にユーロ圏の高債務国の国債が下落した。今月下旬の欧州議会選 挙を前にした世論調査でギリシャの連立政権が支持を失いつつあること が示され、域内債務危機は解決に程遠いとの懸念が再燃した。

ギリシャ10年債利回りは7週間ぶり高水準となったほか、同年限の イタリア国債利回りは昨年6月以降で最も上昇。一時は過去最低まで下 げていた。アイルランドとスペインの国債もブルームバーグがデータ集 計を開始して以降最低の利回りを付けていたが、最終的に値下がり。一 方、域内で最も安全とされるドイツ国債を求める動きから、同国債は上 昇した。

サンライズ・ブローカーズ(ロンドン)の債券調査担当エグゼクテ ィブディレクター、ジャンルカ・ジグリオ氏は「ギリシャのリスクは依 然として大きく過少評価されている」と指摘。このため売りが続く可能 性があるほか、欧州議会選挙の結果が「債務の持続可能性をめぐる措置 に影響を及ぼせば、他の周辺国にも波及し得る」と語った。

ロンドン時間午後5時現在、ギリシャ10年債利回りは前日比51ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の6.81%。一時は6.85% と、3月28日以来の高水準となった。同国債(表面利率2%、2024年2 月償還)価格は3.095下げ75.30。

ギリシャの世論調査によれば、サマラス政権の連立パートナーであ る全ギリシャ社会主義運動(PASOK)の支持率はわずか5.5%と、 全政党の中で6位に下げた。30年にわたり国政に携わってきた同党に経 済を混乱させた責任があると有権者はみている。

ドイツ10年債利回りは6bp低下の1.31%。2013年5月17日以来の 低水準となる1.30%まで下げる場面もあった。

イタリア10年債利回りは19bp上げて3.10%と、昨年6月24日以来 の大幅上昇。一時は2.885%まで低下していた。

原題:Greece’s Bonds Lead Euro-Periphery Debt Rout on Political Risk(抜粋)

--取材協力:Max Julius.

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