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ウクライナ、東部で反テロ作戦続行-分離派は「軍焼き払う」

ウクライナは15日、同国東部で分離 主義者を排除する作戦を継続した。米国と英国は、今月の大統領選挙で 混乱が起きた場合、ロシアの産業界に幅広く制裁を科す方針を示した。

ケリー米国務長官はこの日ロンドンで、英国、イタリア、フラン ス、ドイツの各外相と会談後、「ロシアやその同胞が大統領選を混乱さ せた場合」、米国と同盟国は「分野別に経済制裁を加える」と述べた。 また分離派は「まさに騒乱を拡散」させており、「銃に物を言わせて全 員を代弁」しようとしていると指摘した。

ウクライナのトゥルチノフ大統領代行はキエフの議会でこの日、政 府軍がスラビャンスクとクラマトルスクに近い場所にある分離派の2拠 点を排除したと説明。一方で武装勢力は東部地域からのウクライナ軍駆 逐を宣言している。ロシアのラブロフ外相は14日、ウクライナが内戦状 態に陥りつつあり、正当な大統領選実施が不可能になりつつあると述べ た。一方でケリー国務長官は、分離派に対し大統領選に参加し、国内で の対話を試みるよう訴えた。それが「現在の緊張を緩和させる最善の方 法」だとしている。

ウクライナ政府と欧米諸国はウクライナ東部での混乱をあおってい るとしてロシアを非難。キエフでは14日から国民の融和を目指す円卓会 議が始まったが、親ロシアの分離派は排除されている。25日のウクライ ナ大統領選をロシアが妨害すれば、同国への制裁を欧米諸国は強化する 構えだ。一方でロシアのラブロフ外相は、大統領選の責任をロシアが負 うのは「ばかげている」と述べている。

トゥルチノフ大統領代行はこの日、「反テロ作戦を終了できるの は、彼らが武器を置いて人質を解放してからだ」と言明。「われわれは 会話と協力の準備がある者たちとは対話している。地方自治体に委譲す る権限拡大に向けた憲法改正に取り組んでいる。同時に、戦争を行って いる勢力は報いを十分受けるだろう」と付け加えた。

11日に事実上の独立の是非を問う住民投票が実施されたドネツク州 では15日、同日夕方までにウクライナ軍が同州から撤退しなければ同軍 を「焼き払う」と分離派が警告している。

原題:Ukraine Presses East Offensive as U.S. Warns Russia on Sanctions(抜粋)

--取材協力:Anatoly Medetsky、Anton Doroshev、Patrick Henry、Henry Meyer、Agnes Lovasz、Peter Laca、Mike Dorning、Daryna Krasnolutska、David McQuaid.

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