ベトナム中部で反中デモ参加者が暴徒化-1人死亡、128人負傷

ベトナムで一部の反中国デモ参加者 が暴徒化し、中部にある台湾の製鉄所の労働者が攻撃され、1人が死 亡、128人が負傷した。

ハティン省ブンアンにある製鉄所で14日、ベトナム人労働者が略奪 行為を働き、中国人90人が負傷したほか、中国人1人が死亡した。同製 鉄所を所有する台湾プラスチックグループ(台塑集団)が発表した。台 湾人従業員は巻き込まれなかったという。

ベトナムと中国が領有権を争う南シナ海の西沙諸島近くに中国が油 田掘削装置(リグ)を設置したことで、ベトナム国内では反中デモが発 生。ベトナム南部ではデモに伴い生産施設に被害が出ていた。中国とベ トナムは1979年、軍事衝突した経緯がある。両国は91年に関係を正常化 した。

ハティン省医療当局の幹部トラン・タイ・ソン氏は電話取材に対 し、「ブンアンの暴動で負傷した人々が14日に病院に搬送された。中国 人も含まれていた」と述べた。同氏は128人前後が入院したと説明、そ の中に亡くなった人はいないと話した。

中国とシンガポールが自国民の保護を求め、台湾もベトナム政府に 台湾人を守るよう求める中で、ベトナムのズン首相は関係当局に暴力行 為の抑制を命じた。ベトナムは衣料品や靴、家具などの海外メーカーの 生産拠点となっており、同国の指導部は南シナ海における中国の行動を 非難しているものの、国内での大規模な反中デモは投資を呼び込む上で 逆効果となるリスクがある。

--取材協力:John Boudreau、Yu-Huay Sun、Sharon Chen、Edmond Lococo、Liza Lin.

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