英アストラゼネカの抗がん剤、臨床試験で有望な結果

英製薬会社アストラゼネカは14日、 同社が開発中の抗がん剤の初期段階の臨床試験で、約半数の患者の腫瘍 (しゅよう)が縮小したとの結果を明らかにした。米ファイザーが提示 している買収条件はアストラゼネカの価値を著しく過小評価していると する同社の主張を裏付ける可能性がある。

この抗がん剤「AZD9291」の第1相試験は非小細胞肺がん患 者199人を対象に実施。「T790M」と呼ばれる遺伝子変異の患者の64% に肯定的な反応が見られた。リーリンク・パートナーズのアナリスト、 シェーマス・フェルナンデス氏によると、承認されれば2025年までに22 億ドル(約2240億円)余りの収入を生む可能性がある。

試験結果は30日から米臨床腫瘍学会(ASCO)会議が始まるのに 合わせて公表された。アストラゼネカのパスカル・ソリオット最高経営 責任者(CEO)は同会議で示されるデータや今年後半に得られる見込 みの他新薬の研究成果は、ファイザーが提示した1株当たり約48ポンド の買収金額がアストラゼネカの価値を正当に評価していないと投資家を 納得させるだろうと述べた。

同CEOは14日の電話インタビューで、「ASCOは重要だが、そ れは一つのステップだ」と語り、「年末に向け、提示された条件よりも 当社の価値は大きいとの確信を投資家が強めると期待している」と語っ た。

クレディ・スイス・グループのアナリスト、バミル・ディバン氏は 電話取材で、アストラゼネカの新薬に対する期待は既に株価にほとんど 織り込み済みだが、ASCO会議で有望なデータを示せば、ファイザー に対し買収条件をさらに引き上げるよう求める圧力が強まる可能性はあ ると指摘した。

原題:AstraZeneca Cancer Drug Coveted by Pfizer Shows Promise in Trial(抜粋)

--取材協力:Robert Langreth、Drew Armstrong.

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