カーライルがコバレント売却なら社債投資家は20%のリターン

半導体関連部品メーカー、コバレン トマテリアル(旧東芝セラミックス)の社債保有者は、米カーライル・ グループなどの投資会社がコバレントを年内に売却すれば少なくともプ ラス20%のリターンを得ることができそうだ。

事情に詳しい関係者が2日明らかにしたところによると、カーライ ルとユニゾン・キャピタル(東京)は年末までにコバレント株を約500 億円で売却することを目指している。コバレント債のコベナンツ(財務 制限条項)によると、カーライル、ユニゾン両社の出資比率が議決権株 式の3分の2を下回った場合、経営権の変更が起きる。その場合、社債 保有者は今年8月18日より前は額面の103.75%の価格での償還を要求で きるほか、その後2015年2月18日までは額面の105%の価格での償還を 求めることができる。

ブルームバーグのデータによると、コバレントの17年2月償還債 (表面利率4.25%)の14日の取引価格は86円82銭。年初来で3.7%上昇 している。08年に額面発行されたコバレント債は世界的な金融危機のあ おりで09年後半に70円割れしている。

みずほ証券・金融市場グループのシニアエグゼクティブ、土屋剛俊 氏は、コバレントの買い手は社債保有者がプットオプション(売る権 利)を行使して償還を要求することを想定する必要があるとの見方を示 した。

東京在勤のコバレントの広報担当者は、投資会社の売却計画や253 億円相当の社債償還のために十分な資金があるかどうかについてコメン トを控えた。

コバレントの財務諸表によると、カーライルとユニゾンは同社 の94%の株式を保有している。カーライルの香港在勤の広報担当タミ ー・リ氏は12日の電子メールでコメントを控えた。ユニゾンもコメント を控えている。

原題:Carlyle Exit Spells 20% Gain for Covalent Investors on Trigger(抜粋)

--取材協力:宮沢祐介.

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