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5月14日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ドルが円中心に下落、米利回り低下に反応-101円台後半

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対円を中心に下落した。欧州 中央銀行(ECB)が追加緩和に動くとの見方から米国債利回りが低下 したことに反応した。

ドルは対円で1週間ぶりの大幅安。米10年債利回りは6カ月ぶりの 低水準となった。ポンドは下落。英経済が力強さを増しても、イングラ ンド銀行(英中銀)が来年まで利上げを控える方針を示唆したことが売 り材料となった。

ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)の マネジングディレクター、ブラッド・べクテル氏は電話インタビュー で、「対円でのドルは米利回りとの関係が強い。ドイツ当局者の影響 で、ECBが積極的な緩和に動くとの見方が強まっている。6月に何ら かの政策を実施すると市場は確信しており、そのため米国債利回りは低 下している」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを 示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下の1008.77。10年 債利回りは昨年10月31日以来の水準まで低下した後、6ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)低下の2.54%。

ドルは対円で0.4%安の1ドル=101円90銭。対ユーロではほぼ変わ らずの1ユーロ=1.3715ドル。ユーロは対円で0.3%下げて1ユーロ =139円75銭。

ブラジル・レアル

ブラジル・レアルは1カ月ぶり高値に上昇。マンテガ財務相はレア ルが下落基調から回復し、通常の状態に戻っていると指摘した。レアル は年初から7%高と、主要新興国24通貨の中で最も上昇している。

4キャストの中南米担当シニアエコノミスト、ペドロ・トゥエスタ 氏は電話インタビューで、「レアル急落リスクが低下したため、マンテ ガ氏は為替レートが正常化していると言っているのだろう」と述べた。

レアルは対ドルで0.6%高の1ドル=2.2023レアル。

イングランド銀の四半期物価報告で、金融政策委員会(MPC)の メンバーは、経済の余剰能力は過去3カ月間に「やや縮小した」もの の、「利上げを実施する前にスラック(たるみ)を一段と解消する余地 が残っている」と指摘した。政策金利は2009年3月以来、過去最低 の0.5%で維持されている。

ポンドは0.4%安の1ポンド=1.6767ドル。先週には1.6996ドル と、09年8月以来の高水準に上昇した。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重指数によれ ば、ポンドは過去1年に8.8%高と上昇率首位。ドルは2.2%安、ユーロ は4.8%高となっている。

ECB

ECBのドラギ総裁は8日、必要であればECBが6月に利下げを 実施することを示唆した。ECBはユーロ高を一因としたデフレリスク の回避に努めている。

ECBのプラート理事はドイツ紙ツァイトとのインタビューで、 「幅広い措置を用意している」と発言。「条件を設けてになるだろう が、銀行に一段の長期資金を提供することは可能。再利下げも可能。複 数の措置の組み合わせも考えられる」と語った。

原題:Dollar Drops as ECB Speculation Lowers U.S. Yields; Pound Falls(抜粋)

◎米国株:主要株価指数が過去最高値から下落-小型株やハイテク安い

米株式相場は下落。小型株やインターネット関連株が再び売られ た。主要株価指数は前日まで、2日連続で過去最高値を更新していた。

ダウ・ジョーンズ・インターネット指数は1.2%安。クーポン共同 購入サイト運営のグルーポンが大きく下げた。腕時計メーカーのフォッ シル・グループは大幅安。同社が発表した業績見通しはアナリスト予想 を下回った。農業機械メーカーのディーアは、通期売上高見通しの下方 修正が嫌気されて下落。IBMも売られた。

S&P500種株価指数は前日比0.5%安の1888.53。ダウ工業株30種 平均は101.47ドル(0.6%)下げて16613.97ドル。小型株で構成するラ ッセル2000指数は1.6%安。前日も1.1%下げていた。

マックイーン・ボール・アンド・アソシエイツの最高投資責任者 (CIO)、ビル・シュルツ氏は「市場は一服している感じだ」とし、 「決算はまずまずだが、動きづらい時期に入ってきた。株価をもう一段 上の水準に押し上げるには決算内容の改善が必要だ」と指摘した。

S&P500種は4月11日の安値から前日までの段階で4.5%戻してい る。前日には一時、初めて1900を超える場面があり、1897.45と終値ベ ースで過去最高値を更新した。ダウ平均も前日は最高値で終了した。

小型株

ラッセル2000指数はここ2日間で2.7%下落。3月に付けた高値か らは8.7%下げている。先週は1.9%下げ、200日移動平均を2012年以降 で初めて下回った。ダウ・ジョーンズ・インターネット指数は3月に付 けた13年ぶり高値から17%下げている。

シェーファーズ・インベストメント・リサーチのシニア株式アナリ スト、ジョー・ベル氏は「過去最高値に達したことから、利益確定の動 きが出る可能性はある」と指摘。「こうした上昇が見られると、市場参 加者は経済指標に注目し始める。実際のところ過去1カ月間は必ずしも 素晴らしい内容が続いたわけではない。冬が厳しかったことから、状況 の上向きが期待されていた」と述べた。

この日発表された4月の米生産者物価指数(PPI)はここ1年余 りで最大の伸びとなった。幅広い分野で上昇が見られた。

前日発表された4月の小売売上高は前月比0.1%増と、伸びは市場 予想を下回った。

S&P500種の構成企業では今週、メーシーズやウォルマート・ス トアーズ、コールズなど12社が決算を発表する。

ウクライナ情勢

ウクライナ情勢への注目も続いている。13日には東部でウクライナ 軍が待ち伏せ攻撃を受け兵士7人が死亡、8人が負傷した。

ロシアのラブロフ外相は14日、ブルームバーグテレビジョンのイン タビューに応じ、ウクライナは「限りなく内戦に近い」状態にあると言 明。ロシアはどこにも派兵する「方針はない」とも語った。

S&P500種の業種別10指数では5指数が下落。選択的消費関連 が1.1%安と最も下げた。通信サービス株は0.5%上昇。

IBMは1.8%安の188.72ドル。ダウ平均で値下がり率トップ。

フォッシルは10%安の100ドルと、S&P500種で最大の下げ。同社 が前日の通常取引終了後に発表した4-6月(第2四半期)の利益予想 は1株当たり90-97セント。アナリスト予想は同1.16ドルだった。増収 率の会社予想は8-9.5%で、こちらもアナリスト予想の平均(10%) に届かなかった。

ディーアは2%安の91.70ドル。同社はこの日、通期の売上高につ いて約4%減少するとの見通しを示した。従来予想は3%前後の減少だ った。

原題:U.S. Stocks Retreat From Records as Small-Cap, Tech Shares Drop(抜粋)

◎米国債:続伸、10年債は6カ月ぶり低利回り-欧州の追加緩和観測で

米国債相場は続伸。10年債利回りは約6カ月ぶりの水準に低下し た。欧州の金融当局が追加緩和措置を取るとの観測が広がり、米金利上 昇を見込んだトレーダーらを一段と神経質にさせている。

2年債と10年債の利回り格差は縮小し、過去10カ月ぶりの最小に近 づいた。欧州中央銀行(ECB)の政策当局者らがインフレ率低下への 対抗措置を準備していると述べたことが手がかり。イングランド銀行 (英中央銀行)のカーニー総裁は2015年まで利上げを先送りする可能性 を示唆した。15日に講演を予定している米連邦準備制度理事会 (FRB)のイエレン議長は先週の議会証言で、依然として高レベルの 金融緩和が必要だとの見方を示した。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の政府債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「中央銀行に対する 見方がこの日の動きを決定した。ショートスクイーズが起こっている」 と述べた。「米国債相場はこの先も堅調が予想される」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)下げて2.54%。一時は昨年10月31日以来の低水準とな る2.52%まで下げた。同年債(表面利率2.5%、2024年5月償還)価格 は18/32高い99 5/8。

30年債利回りも7bp下げて3.38%。2年債は1bp低下 の0.37%。

グロース氏、ECB

2年債と10年債の利回り差は2日連続で縮小。一時は6bp縮まっ て217bpになった。今月2日には214bpまで縮小し、昨年7月5日以 来の最小となった。イールドカーブのフラット化は通常、経済成長の減 速を市場が予測していることを意味する。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) のビル・グロース最高経営責任者(CEO)は期間の短い債券を依然推 奨するとして、5-7年に償還される債券を買っていることを明らかに した。ブルームバーグテレビジョンとのインタビューでの発言。 PIMCOは「ニューニュートラル」の時代に移行しつつあるとの見方 を示している。

欧州債券市場では、ドイツとフランスの10年債利回りが1年ぶりの 低水準を付けた。ECBのプラート理事はドイツ紙ツァイトとのインタ ビューで、同中銀が幅広い政策手段を検討していると発言した。

メルシュ理事、米物価指数

ECBのメルシュ理事はベルリンでの講演で、ECBが幅広い政策 措置に「高速」モードで 取り組んでいると発言。

ドイツ連邦銀行(中央銀行)のバイトマン総裁は同じくベルリンで の講演で、いかなる新政策にもまだ同意していないと述べた上で、「金 融政策のため行動する必要があれば、その時には独連銀も行動する準備 が整っている」と述べた。

朝方発表された米生産者物価指数(PPI)はここ1年余りで最大 の伸びとなったものの、米国債利回りは下げを拡大。4月のPPI最終 需要は前月比0.6%上昇した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエ コノミスト予想の中央値は0.2%上昇だった。前月は0.5%上昇。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査では、15日に発表され る4月の米消費者物価指数(CPI)は前年比で2%上昇と予想されて いる。3月は同1.5%上昇だった。同指数は2012年10月以降、2%を超 えて上昇したことがない。

原題:Treasury Yields Drop to Six-Month Low Amid European-Easing Bets(抜粋)

◎NY金:反発、1週間ぶり高値-ウクライナ不安で逃避需要強まる

ニューヨーク金先物相場は反発。1週間ぶりの高値となった。ウク ライナの政情不安が高まる中、安全資産としての金買いが活発になっ た。ロシアのラブロフ外相は、ウクライナは「限りなく内戦に近い」状 態にあり、全ての地域を満足させる解決策を見いださねばならないと指 摘した。

フューチャーパス・トレーディングのトレーダー、フランク・レシ ュ氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、「ウクライナとロシアは一 触即発の状況で、それが金の上昇を促している」と指摘。「保険を買う ように金を保有することが選好されている。状況がどうなるのか依然不 透明だからだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6 月限は前日比0.9%高の1オンス=1305.90ドルで終了。中心限月として は2日以来の大幅上昇となった。一時は1309.20ドルと、7日以来の高 値をつけた。

原題:Gold Advances to One-Week High as Ukraine Unrest Lifts Demand(抜粋)

◎NY原油:続伸、3週間ぶり高値-クッシング在庫減少で

ニューヨーク原油先物相場は続伸。米石油受け渡し拠点であるオク ラホマ州クッシングの在庫減少を手がかりに、3週間ぶり高値を付け た。

IAFアドバイザーズ(ヒューストン)の商品調査ディレクター、 カイル・クーパー氏は電話取材に対し、「きょうはたまたまクッシング が焦点になった」と指摘。「金融先物との関連性が非常に強いエリア だ。相場は上値を試そうとしている。石油の需要はかなり強い」と述べ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日 比67セント(0.66%)高の1バレル=102.37ドルで終了。終値ベースで は4月21日以来の高値。

原題:WTI Oil Rises to Three-Week High on Cushing Supply; Brent Gains(抜粋)

◎欧州株:約6年ぶり高値から反落-企業業績と割高感を懸念

14日の欧州株式相場は反落。指標のストックス欧州600指数は前日 に約6年ぶり高値を付けていた。企業業績とバリュエーション(株価評 価)が懸念された。

イタリアのベルルスコーニ元首相が保有するメディア企業、メディ アセットは6.6%安。第1四半期が赤字となったことが嫌気された。ポ ルトガル商業銀行を中心に同国の銀行株が安い。同行の増資計画に関す る報道が売り材料となった。

一方、ケータリングサービスの英コンパス・グループは上場来高値 を付けた。ドイツの風力発電タービンメーカー、ノルデックスは2009年 5月以来の高値に上昇。通期業績見通しを上方修正した。

ストックス欧州600指数は前日比0.1%安の341.59で終了。過去4週 間では3%上げていた。

バーダー銀行の資本市場調査責任者、ロバート・ハルベル氏(フラ ンクフルト在勤)は電話インタビューで、「前日まで大きく上げたこと から、投資家らは次に何が起こるか見極めようとしている」とし、「決 算はまちまちの様相だ。見通しは若干抑えられている」と語った。

ブルームバーグがまとめたアナリストの試算によれば、指数構成銘 柄の今年の1株当たり利益は平均8.4%増が見込まれている。現在の株 価収益率(PER、予想収益ベース)は15.2倍。5年平均の12.5倍を上 回っている。

14日の西欧市場で18カ国中9カ国で主要株価指数が下落。英 FTSE100指数と独DAX指数、仏CAC40指数はいずれもほぼ変わ らずとなった。

原題:European Stocks Decline on Earnings Reports as Mediaset Retreats(抜粋)

◎欧州債:軒並み上昇、当局者発言で刺激策継続との観測強まる

14日の欧州債市場で、域内各国の国債が軒並み上昇した。景気支援 のため金利を抑える刺激策を中央銀行が維持するとの観測を手掛かり に、世界的に国債相場が上げている。

ドイツとフランスの10年債利回りは1年ぶりの低水準を付けた。欧 州中央銀行(ECB)のプラート理事がドイツ紙ツァイトとのインタビ ューで、同中銀が幅広い政策手段を検討していると発言した。英国債利 回りは1月以来の大幅低下となった。イングランド銀行(英中央銀行) のカーニー総裁は、利上げを開始する前に経済のスラック(たるみ)を 一段と解消する余地が残っていると述べた。アイルランド国債利回りが 過去最低、米10年債利回りは6カ月ぶり低水準を付けた。

INGグループの債券ストラテジスト、アレッサンドロ・ジアンサ ンティ氏は「ECBが緩和拡大するとの期待が相場をけん引している」 とし、「この期待はすぐ消えることはないので、インフレ率が弱めであ る限り、中核国と周辺国の国債利回りには一段と低下する余地がある」 と語った。

ロンドン時間午後4時25分現在、ドイツ10年債利回りは前日比5ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.38%。一時は1.37% と、2013年5月21日以来の低水準を付けた。同国債(表面利 率1.75%、2024年2月償還)価格は0.41上げ103.385。

同年限のフランス国債利回りは7bp下げ1.807%と、昨年5月9 日以降の最低となる場面もあった。スペイン国債では10年物利回り は2.842%、5年物利回りは1.532%まで低下し、ともに過去最低を記録 した。

ツァイト紙によれば、プラート理事は「再利下げも可能。組み合わ せ措置の一部がマイナス金利であることは可能」と語った。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト調査によれば、15 日公表の4月のユーロ圏インフレ率改定値は中央値で0.7%が見込まれ ている。ECBの物価安定の目安はインフレ率2%弱。

原題:European Bonds Lead Global Rally on Central Bank Stimulus Bets(抜粋)

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