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米国債:10年債は6カ月ぶり低利回り-欧州の追加緩和観測で

米国債相場は続伸。10年債利回りは 約6カ月ぶりの水準に低下した。欧州の金融当局が追加緩和措置を取る との観測が広がり、米金利上昇を見込んだトレーダーらを一段と神経質 にさせている。

2年債と10年債の利回り格差は縮小し、過去10カ月ぶりの最小に近 づいた。欧州中央銀行(ECB)の政策当局者らがインフレ率低下への 対抗措置を準備していると述べたことが手がかり。イングランド銀行 (英中央銀行)のカーニー総裁は2015年まで利上げを先送りする可能性 を示唆した。15日に講演を予定している米連邦準備制度理事会 (FRB)のイエレン議長は先週の議会証言で、依然として高レベルの 金融緩和が必要だとの見方を示した。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の政府債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「中央銀行に対する 見方がこの日の動きを決定した。ショートスクイーズが起こっている」 と述べた。「米国債相場はこの先も堅調が予想される」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)下げて2.54%。一時は昨年10月31日以来の低水準とな る2.52%まで下げた。同年債(表面利率2.5%、2024年5月償還)価格 は18/32高い99 5/8。

30年債利回りも7bp下げて3.38%。2年債は1bp低下 の0.37%。

グロース氏、ECB

2年債と10年債の利回り差は2日連続で縮小。一時は6bp縮まっ て217bpになった。今月2日には214bpまで縮小し、昨年7月5日以 来の最小となった。イールドカーブのフラット化は通常、経済成長の減 速を市場が予測していることを意味する。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) のビル・グロース最高経営責任者(CEO)は期間の短い債券を依然推 奨するとして、5-7年に償還される債券を買っていることを明らかに した。ブルームバーグテレビジョンとのインタビューでの発言。 PIMCOは「ニューニュートラル」の時代に移行しつつあるとの見方 を示している。

欧州債券市場では、ドイツとフランスの10年債利回りが1年ぶりの 低水準を付けた。ECBのプラート理事はドイツ紙ツァイトとのインタ ビューで、同中銀が幅広い政策手段を検討していると発言した。

メルシュ理事、米物価指数

ECBのメルシュ理事はベルリンでの講演で、ECBが幅広い政策 措置に「高速」モードで 取り組んでいると発言。

ドイツ連邦銀行(中央銀行)のバイトマン総裁は同じくベルリンで の講演で、いかなる新政策にもまだ同意していないと述べた上で、「金 融政策のため行動する必要があれば、その時には独連銀も行動する準備 が整っている」と述べた。

朝方発表された米生産者物価指数(PPI)はここ1年余りで最大 の伸びとなったものの、米国債利回りは下げを拡大。4月のPPI最終 需要は前月比0.6%上昇した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエ コノミスト予想の中央値は0.2%上昇だった。前月は0.5%上昇。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査では、15日に発表され る4月の米消費者物価指数(CPI)は前年比で2%上昇と予想されて いる。3月は同1.5%上昇だった。同指数は2012年10月以降、2%を超 えて上昇したことがない。

原題:Treasury Yields Drop to Six-Month Low Amid European-Easing Bets(抜粋)

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