欧州債:軒並み上昇、当局者発言で刺激策継続との観測強まる

14日の欧州債市場で、域内各国の国 債が軒並み上昇した。景気支援のため金利を抑える刺激策を中央銀行が 維持するとの観測を手掛かりに、世界的に国債相場が上げている。

ドイツとフランスの10年債利回りは1年ぶりの低水準を付けた。欧 州中央銀行(ECB)のプラート理事がドイツ紙ツァイトとのインタビ ューで、同中銀が幅広い政策手段を検討していると発言した。英国債利 回りは1月以来の大幅低下となった。イングランド銀行(英中央銀行) のカーニー総裁は、利上げを開始する前に経済のスラック(たるみ)を 一段と解消する余地が残っていると述べた。アイルランド国債利回りが 過去最低、米10年債利回りは6カ月ぶり低水準を付けた。

INGグループの債券ストラテジスト、アレッサンドロ・ジアンサ ンティ氏は「ECBが緩和拡大するとの期待が相場をけん引している」 とし、「この期待はすぐ消えることはないので、インフレ率が弱めであ る限り、中核国と周辺国の国債利回りには一段と低下する余地がある」 と語った。

ロンドン時間午後4時25分現在、ドイツ10年債利回りは前日比5ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.38%。一時は1.37% と、2013年5月21日以来の低水準を付けた。同国債(表面利 率1.75%、2024年2月償還)価格は0.41上げ103.385。

同年限のフランス国債利回りは7bp下げ1.807%と、昨年5月9 日以降の最低となる場面もあった。スペイン国債では10年物利回り は2.842%、5年物利回りは1.532%まで低下し、ともに過去最低を記録 した。

ツァイト紙によれば、プラート理事は「再利下げも可能。組み合わ せ措置の一部がマイナス金利であることは可能」と語った。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト調査によれば、15 日公表の4月のユーロ圏インフレ率改定値は中央値で0.7%が見込まれ ている。ECBの物価安定の目安はインフレ率2%弱。

原題:European Bonds Lead Global Rally on Central Bank Stimulus Bets(抜粋)

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