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ECB総裁の「やぶさかでない」発言は行動が近いシグナル

欧州中央銀行(ECB)は超低イン フレに対応するさまざまな措置を準備中で、これらの措置が来月にも実 施され得ると複数の当局者が語った。

メルシュ理事は14日、ECBが幅広い政策措置に「高速」モードで 取り組んでいると発言。さらに、6月の次回会合で行動を起こすことに 「やぶさかではない」とドラギECB総裁が8日に述べたのは、トリシ ェ前総裁の手法を踏襲したものだと語った。前総裁は政策変更の前に 「強い警戒」という言葉を使って市場にシグナルを発していた。

同理事はベルリンで、「われわれは決して無条件に事前約束をしな いが、幾つもの可能性がある」と指摘。「トリシェ氏が『強い警戒』と いう言葉を使って伝えたのと同様のことをドラギ総裁は自分なりの表現 で行っただけだ」と説明した。

2003年から11年までの在任中、トリシェ総裁は利上げ実施の1カ月 前になると「強い警戒」という表現を用いた。ただし、利下げの前にこ の表現は使っていない。

ECBが金融政策を決定する次回の政策委員会は6月5日。この日 は16年までのマクロ経済見通しも公表する。ここでECBの行動を正当 化するのに十分なほどインフレ中期見通しが引き下げられる可能性があ るほか、インフレ率を押し下げるユーロ高への対応策が決まる公算もあ る。

複数の措置の組み合わせ

プラートECB理事はドイツ紙ツァイトとのインタビューで、「条 件付きになるだろうが、銀行に一段の長期資金を提供することは可能。 再利下げも可能。複数の措置の組み合わせも考えられる」と述べた。

同理事はまた、「ユーロ圏のインフレ率が非常に低いという現状に 鑑みて通貨価値の上昇は問題だ。なぜならユーロが上昇すれば輸入品が 安くなりインフレ率を一段と押し下げるからだ」と指摘、「組み合わせ 措置の一部がマイナス金利であることは可能」と付け加えた。

原題:ECB Channels Trichet’s Strong Vigilance to Signal Easing (1)(抜粋)

--取材協力:Alessandro Speciale.

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