英中銀総裁:利上げ必要な状況に近づきつつも、当面は現状維持

イングランド銀行(英中央銀行)の カーニー総裁は14日、英経済が金融政策の引き締めを必要とするポイン トに近づきつつあるとの認識を示した上で、政策金利の引き上げを来年 まで待つ意向を示唆した。

カーニー総裁は四半期物価報告をこの日公表。ロンドンで記者団に 「正確なタイミングについては必然的にかなりの観測と関心の対象とな るだろう」と話し、「最終的にはこの先の経済の展開次第で決まる。と りわけスラック(たるみ)の度合いとそれが解消される見通し、そして 広範なインフレ見通しに左右される」と語った。

利上げ開始は2015年4-6月(第2四半期)以降との市場予想に基 づく経済見通しを英中銀は発表。それによると、インフレ率は向こう3 年にわたり中銀目標の2%付近にとどまる。インフレ率は今年と来年 が1.8%、2016年は1.9%を予想した。経済成長率は今年3.4%、来年 は2.9%を見込んでいる。

英景気回復の勢いが増す中で政策金利は過去最低の0.5%に据え置 かれており、利上げ期待への対応をカーニー総裁は迫られている。この 日の発言で同総裁は緩和的な政策を継続したい意向を示したが、四半期 物価報告からは金融政策委員会(MPC)の9人のメンバー間で意見の 相違がある兆候がうかがえる。

同報告でメンバーらは、経済の余剰能力は過去3カ月間に「やや縮 小した」ものの、「利上げを実施する前にスラック(たるみ)を一段と 解消する余地が残っている」と指摘。

さらに「大半のMPCメンバーらの中心的な見方」では余剰能力は 対国内総生産(GDP)比で1-1.5%だとした上で、「委員会内で幅 広い意見があり、スラックの度合いをめぐってかなりの不透明感があ る」としている。

原題:Carney Says U.K. Has Moved Closer to Needing BOE Rate Increase(抜粋)

--取材協力:Jennifer Ryan、Scott Hamilton、Mark Evans.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE