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NY外為:ドルが対円中心に下落、米利回り低下で

ニューヨーク外国為替市場ではドル が対円を中心に下落した。欧州中央銀行(ECB)が追加緩和に動くと の見方から米国債利回りが低下したことに反応した。

ドルは対円で1週間ぶりの大幅安。米10年債利回りは6カ月ぶりの 低水準となった。ポンドは下落。英経済が力強さを増しても、イングラ ンド銀行(英中銀)が来年まで利上げを控える方針を示唆したことが売 り材料となった。

ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)の マネジングディレクター、ブラッド・べクテル氏は電話インタビュー で、「対円でのドルは米利回りとの関係が強い。ドイツ当局者の影響 で、ECBが積極的な緩和に動くとの見方が強まっている。6月に何ら かの政策を実施すると市場は確信しており、そのため米国債利回りは低 下している」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを 示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下の1008.77。10年 債利回りは昨年10月31日以来の水準まで低下した後、6ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)低下の2.54%。

ドルは対円で0.4%安の1ドル=101円90銭。対ユーロではほぼ変わ らずの1ユーロ=1.3715ドル。ユーロは対円で0.3%下げて1ユーロ =139円75銭。

ブラジル・レアル

ブラジル・レアルは1カ月ぶり高値に上昇。マンテガ財務相はレア ルが下落基調から回復し、通常の状態に戻っていると指摘した。レアル は年初から7%高と、主要新興国24通貨の中で最も上昇している。

4キャストの中南米担当シニアエコノミスト、ペドロ・トゥエスタ 氏は電話インタビューで、「レアル急落リスクが低下したため、マンテ ガ氏は為替レートが正常化していると言っているのだろう」と述べた。

レアルは対ドルで0.6%高の1ドル=2.2023レアル。

イングランド銀の四半期物価報告で、金融政策委員会(MPC)の メンバーは、経済の余剰能力は過去3カ月間に「やや縮小した」もの の、「利上げを実施する前にスラック(たるみ)を一段と解消する余地 が残っている」と指摘した。政策金利は2009年3月以来、過去最低 の0.5%で維持されている。

ポンドは0.4%安の1ポンド=1.6767ドル。先週には1.6996ドル と、09年8月以来の高水準に上昇した。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重指数によれ ば、ポンドは過去1年に8.8%高と上昇率首位。ドルは2.2%安、ユーロ は4.8%高となっている。

ECB

ECBのドラギ総裁は8日、必要であればECBが6月に利下げを 実施することを示唆した。ECBはユーロ高を一因としたデフレリスク の回避に努めている。

ECBのプラート理事はドイツ紙ツァイトとのインタビューで、 「幅広い措置を用意している」と発言。「条件を設けてになるだろう が、銀行に一段の長期資金を提供することは可能。再利下げも可能。複 数の措置の組み合わせも考えられる」と語った。

原題:Dollar Drops as ECB Speculation Lowers U.S. Yields; Pound Falls(抜粋)

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