トレーダーがFRB政策変更情報を事前入手か-262億円利益も

1997年から2013年にかけて、米連邦 準備制度の政策変更の情報を一部投資家が発表前に入手し、取引で利益 を得ていた可能性がある。シンガポール・マネジメント大学の研究者ら が論文で指摘した。

ジェナロ・バーニル氏らが執筆した論文によると、株価指数先物や 上場投資信託(ETF)などのトレーディング記録には、異常に大きな 価格変動や「その後発表された予想外の政策変更の方向に偏る統計的に 有意な」売買注文の不均衡が示された。このような動きは、連邦公開市 場委員会(FOMC)声明が公表時刻の前に記者に配布されるメディア ロックアップと呼ばれる時間帯とその前に発生していたという。

マクロ経済関連ニュースの情報管理に関するこの論文は、FOMC の政策決定が市場予想から外れた日に声明内容を事前に入手して得られ る利益総額は大ざっぱな計算で1400万ドルから2億5600万ドル(約14 億3000万円から262億円)の範囲だったと分析した。

米連邦準備制度理事会(FRB)は昨年10月30日のFOMC声明発 表からメディアロックアップ規制を強化している。新たな手続きでは、 ブルームバーグ・ニュースを含む報道機関の記者は、ワシントンの FRB本部の一室に集まり、FOMC声明を公表20分前に受け取る。記 者は携帯電話を持ち込めず、パソコンのインターネット接続も遮断され た環境で記事作成に当たる。20分が過ぎて公表時刻になると、通信回線 が開通し、記者は記事送信が可能になる。

以前のルールでは、米財務省の報道記者室で公表時刻の約10分前に 声明が配布されていた。記者は解禁の順守を約束したが、通信回線は遮 断されていなかった。

原題:Traders May Have Gained Early Word on Fed Policy, Study Finds(抜粋)

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