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TOPIX続伸、不動産や決算評価銘柄高い-日揮急落は重し

東京株式相場は、TOPIXが続 伸。堅調な欧米株式に対する出遅れ感に加え、クボタやカカクコム、カ ルソニックカンセイなど決算内容を評価、見直す買いが指数を押し上げ た。業種別では不動産株が上げ、その他金融やゴム製品、証券株も高 い。

一方、個別の材料を受けた選別投資の域は出ておらず、日経平均株 価はマイナスで終えるなど明確な相場の方向性を見出しにくい1日だっ た。今期の連結営業利益は減益を見込んだ日揮が午後の取引で急落する など、建設株は安く、銀行株の軟調も上値の抑制要因。

TOPIXの終値は前日比4.80ポイント(0.4%)高の1183.15。日 経平均株価は19円68銭(0.1%)安の1万4405円76銭。

損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの上野賢司シニア・イ ンベストメントマネジャーは、決算発表の大半が過ぎたところで、「企 業業績の先行きが厳しくならないというのを確認したのは支援材料の1 つ」と指摘。ただし、日本株がボックス圏から脱するにはまだ材料不足 で、「消費税増税の影響はまだ見極めないといけない」とも話した。

前日の日経平均が275円(2%)高と急伸、上昇率はおよそ1カ月 ぶりの大きさだった反動から、きょうの日本株は反落して開始。一方 で、小幅ながらも米国株が最高値更新を続ける中、日本株には出遅れ感 があり、TOPIXは午前半ばに上昇転換、その後停滞したが、午後は プラス圏で堅調に推移した。

SMBC日興証券株式調査部の西広市部長は、売買代金が低調な 上、上値には政府の成長戦略、環太平洋連携協定(TPP)の決着など 息の長い材料が必要で、足元は「森を見ずに木を見る」相場と言う。同 時に、「日本株は出遅れている。昨日時点の日経平均は昨年高値か ら88.5%の水準」とも指摘した。

統合、事業買収も個別の買い材料に

また、出版大手のKADOKAWA、動画配信大手のドワンゴがと もに急伸した。両社が経営統合する方針を固めた、と14日付の日本経済 新聞朝刊が報道。きょうの取締役会に付議する、と会社側は朝方発表の ニュースリリースで言及した。このほか、大幅高の参天製薬は米メルク 社の日本や欧州、アジア太平洋での眼科用医薬品の譲り受けを前日発表 しており、企業の成長に向けた動きも相場全般を下支えする要因の1つ となった。

東証1部33業種は不動産、その他金融、ゴム製品、証券・商品先物 取引、海運、保険、機械など27業種が上昇。売買代金上位ではアイフ ル、ケネディクス、住友不動産、NTT、クボタ、オリックス、三菱地 所、伊藤忠商事、ミネベア、カカクコムが高い。住友不には、SMBC 日興証券による目標株価引き上げの材料があり、クボタは前期営業利益 が従来想定から上振れた。カカクコムは前日午前に今期営業利益の18% 増益見通しを発表していた。

みずほ投信投資顧問の青木隆シニアファンドマネジャーは、国内企 業の決算で「実際出てきた数字は慎重だが、大体織り込んだ。慎重なガ イダンスが出てくるリスクが後退した」と指摘。決算発表はあすでほぼ 終わるため、「プラス・マイナスのボラティリティがなくなり、物色の 方向性が定まってくると期待している」と言う。

これに対し建設や鉱業、銀行、鉄鋼など6業種は下落。個別では日 揮のほか、今期連結営業利益計画が市場予想を下回った横河電機も大幅 下落。KDDI、ニコン、りそなホールディングス、電通、千代田化工 建設、IHIも安い。東証1部の売買高は19億2641万株、売買代金は1 兆7097億円。値上がり銘柄数は1024、 値下がりは644。

--取材協力:Anna Kitanaka.

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