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三井住友も米BNYメロン法人信託部門の買収検討-関係者

米国カストディー(証券管理)最大 手、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)の法人信託 部門買収を検討している企業の中に、三井住友フィナンシャルグループ と米PNCファイナンシャル・サービシズ・グループが含まれている。 事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

協議が非公開であることを理由に関係者の1人が匿名を条件に明ら かにしたところによると、BNYメロンは買い手候補企業に接触してお り、近く最初の案を募る公算。PNC(本社ピッツバーグ)と三井住友 FGのいずれも、買収案を提示するかどうか決めていないと関係者らは 述べた。

同部門には三菱UFJフィナンシャル・グループも関心を示してい ると、複数の関係者が先週明らかにした。BNYメロンはゴールドマ ン・サックス・グループを起用し、同部門の買い手探しを進めているこ とが関係者らの話で判明、売却額は少なくとも25億ドル(約2560億円) が見込まれているという。

1998年に法人信託部門を売却したPNCにとって、BNYメロンの 同部門を買収すれば16年ぶりに同業務に復帰することとなる。一方、主 なライバルの一つであるUSバンコープ(本社ミネアポリス)はワコビ アやステート・ストリートから信託事業を買収し、米国で有数の法人信 託事業を作り上げた。

BNYメロンの法人信託部門は企業の社債支払い手続きを支援する ほか、デフォルト(債務不履行)の場合は資金回収で投資家と協調す る。買い手は既存の信託事業を引き継ぐことによって事業規模が拡大 し、コストを削減、利益を拡大しやすくなる可能性がある。

日本の銀行が海外での買収に目を向けているのは、国内融資事業の 低い収益性を補うという狙いがある。三菱UFJは昨年12月、タイのア ユタヤ銀行を約5360億円で取得。三井住友FGはインドネシアの商業銀 行バンク・タブンガン・ペンシウナン・ナショナル(BTPN)の株 式40%を約1500億円で取得することで、昨年5月に合意した。

BNYメロンのウェブサイトによると、同行の信託部門は3500人の 従業員を抱え、世界61カ所にオフィスを展開している。管理している顧 客の社債残高は約12兆ドル。

BNYメロン、およびPNC、三井住友、ゴールドマンの広報担当 者はいずれもコメントを差し控えた。

原題:PNC, Sumitomo Mitsui Said to Weigh Bids for BNY Mellon Trust Arm(抜粋)

--取材協力:Elizabeth Dexheimer、河元伸吾、佐藤茂.

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