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債券は上昇、米債高や日銀オペ結果で買い-長期金利0.6%ちょうど

債券相場は上昇。前日の米国債相場 が上昇したことに加え、日本銀行による長期国債買い入れオペで需給の 良さがあらためて示されたことが買い手掛かりとなった。長期金利は1 週間ぶり低水準の0.6%ちょうどまで下げた。

長期国債先物市場で中心限月の6月物は5営業日ぶりに反発。前日 比1銭高の145円06銭で開始し、いったんは5銭安の145円00銭まで下げ た。ただ、午前の日銀金融調節で買いオペが通知された後は再び上昇 し、午後には145円14銭まで上昇。結局は6銭高の145円11銭で引けた。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長 は、債券市場は「動意を欠いた展開だが、日銀の大規模買い入れで底堅 く推移している」と述べた。米国では景気の先行きに疑問符が付き始 め、長期ゾーンの金利が水準を切り下げていると指摘。米10年物国債利 回りが2.5%を下回ってくれば、日本の長期金利にも低下圧力が掛か り、0.6%を割り込んでいくとみている。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債利回 りは同0.5ベーシスポイント(bp)高い0.61%で開始。午前11時ごろに横 ばいの0.605%となり、午後には0.60%と8日以来の低水準を付け た。20年物の148回債利回りは0.5bp高い1.48%で始まり、1.47%まで下 げる場面もあったが、午後3時前からは横ばいの1.475%。30年物の42 回債利回りは午後に1bp低い1.70%まで下げた後、1.705%。

大和住銀投信投資顧問の奥原健夫シニアファンドマネジャーは、海 外市場で債券相場が堅調に推移したことなどで、円債市場ではポジショ ン(持ち高)構築の動きとなっていると指摘。日銀買いオペでは5年か ら10年ゾーンの品薄感が強いとし、「5年-10年債を買い戻す動きにつ れて、先物にも買いが入っている」と話した。

日銀オペは減額ならず

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペ2本(総額5700億円) の結果によると、残存期間「5年超10年以下」と「10年超」ともに応札 倍率が前回より低下した。国債市場で売り圧力が弱まっていることが示 された。今回のオペについて、市場では「10年超」が1700億円から減額 されるとの観測が出ていたが、従来通りの金額だった。

野村証券の松沢中チーフストラテジストは、今週に入って一部報道 をきっかけに減額への警戒がくすぶっていたと指摘。「直近4月の買い 入れ平均年限は7.25年と、日銀のターゲット中央値の7年に近く、それ ほど減額の喫緊性があるようには思えないが、きょうは超長期債対象の オペが実施される予定なので注目だ」としていた。

13日の米国債相場は上昇。米10年債利回りは前日比5bp低下 の2.61%程度。4月の米小売売上高の伸びが予想を下回ったことが手掛 かり。一方、米国株相場はほぼ横ばいだった。

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