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NY外為:ユーロ、対ドルで5週間ぶり安値-独景況感悪化で

ニューヨーク外国為替市場ではユー ロが対ドルで下落。5週間ぶりの安値を付けた。ドイツの景況感指数が 5カ月連続で低下したため、ユーロ圏の景気浮揚に向け欧州中央銀行 (ECB)が追加緩和策を講じるとの見方が強まった。

ドルは主要通貨バスケットに対して3日続伸。米小売売上高は4月 の伸びが予想を下回り景気減速を示唆したが、3月は上方修正された。 ロシア・ルーブルは3カ月ぶり高値に近付いた。西側諸国は同国への追 加制裁を急がないとの思惑が背景にある。

みずほ銀行のストラテジスト、シレーン・ハラーリ氏(ニューヨー ク在勤)は電話インタビューで、「ECBがバランスシートの拡大につ ながるような積極的な緩和策を打ち出さない限り、ユーロの軟調は一時 的なものになるだろう」と述べた。さらに「米小売売上高は前年比では さほど悪くない。それが対円でのドルを下支えた」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時2分現在、ユーロは対ドルで前日 比0.4%安の1ユーロ=1.3704ドル。一時は1.3689ドルと4月4日以来 の安値となった。ドルは対円で0.1%高の1ドル=102円27銭。一時は2 日以来の高値となる102円36銭まで上げた。円は対ユーロで0.3%上げて 1ユーロ=140円13銭。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は0.2%上昇の1010.06と、2日以来の高水準となった。

JPモルガン・チェースのグローバルFXボラティリティ指数は3 日連続上昇し6.41%。9日には2007年以来の低水準となる6.21%に下げ ていた。

対ロシア追加制裁

欧州連合(EU)は12日、ロシアへの制裁対象を拡大したものの、 エネルギーと金融セクターへの広範な制裁を発動した場合、ロシアから 報復を受けるリスクがあるとEUと米国の当局者は懸念を表明した。ル ーブルはロシア中銀のドルとユーロに対するバスケットに対して0.8% 高の40.6913ルーブル。

米小売売上高を受け、ドルは対円で下げる場面もあった。4月の売 上高は季節調整済みで前月比0.1%増加した。ブルームバーグ・ニュー スがまとめたエコノミスト予想の中央値は0.4%増だった。前月は1.5% 増(速報1.1%増)に上方修正され、4年ぶりの大幅な増加となった。

ユーロ下落

ユーロは主要16通貨の大半に対して下落。米紙ウォールストリー ト・ジャーナルの報道が売りを誘った。同紙によれば、ECBが2016年 のインフレ率見通しを下方修正すれば、独連銀は来月の緩和策実施を前 向きに支持する姿勢を示した。

ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)がまとめた5月の独景況 感指数は33.1と、前月の43.2を下回った。ブルームバーグ・ニュースが まとめたエコノミスト33人の予想中央値は40だった。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドの為替ストラテジスト、 ブライアン・デンジャーフィールド氏は「ECBは利下げを実施しそう だが、ユーロの持続的な下降トレンドにつながるかどうかは確信が持て ない」と述べた。

原題:Euro Falls to 5-Week Low as German Confidence Drops; Ruble Gains(抜粋)

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