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欧州銀は健全性審査の結果公表前に資本増強を-ウェーバー氏

欧州の銀行のストレステスト(健全 性審査)結果が公表された後では市場から敬遠される恐れがあるため、 銀行はいまのうちに資本増強を実施して耐久力を高めるべきだと、ドイ ツ連邦銀行(中央銀行)前総裁でスイスの銀行UBS会長のアクセル・ ウェーバー氏が指摘した。

同氏は12日、資本不足に陥った銀行へのストレステストは、心臓発 作からの回復期にある患者に厳しい健康診断を行い、異常なしという結 果を期待するようなものだと発言した。ムーディーズ・アナリティクス は先週、ストレステストのシナリオには内部矛盾があると指摘してい る。

ウェーバー氏はウィーンでの会議で、「患者の一部は最近集中治療 室から出たばかりで、重い心不全を起こしていたとしたら、患者の状態 を調べること自体は良いことだが、患者をストレス下に置くのはあまり 良くない」と発言。「前もって早い時期に資本増強を行うことが必要な のはそのためだ。医療データがいったん公開されれば、市場で資本を調 達するのは極めて困難になる」と説明した。

欧州中央銀行(ECB)は今年11月に銀行監督権限を引き継ぐ前に 域内銀行の健全性を確認しようとしており、資産の質査定(AQR)と ストレステストを準備期間中に済ませるとしている。しかしこれが拙速 ではないかと一部で懸念されている。

ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)のケーニヒ長官はウィーンの 同会議で、「一般的にAQRを先に行って教訓を学び、その後にストレ ステストを実施するのが自然だろう」と述べ、「時間的制限があるた め、残念ながらこれは選択肢ではない」と指摘した。

AQRとストレステストはECBによる銀行バランスシートの「包 括的評価」の最終段階。同中銀は10月に結果を要約という形で伝えると 発表していた。

原題:EU Banks Urged to Boost Capital Now as Stress Test Doubts Voiced(抜粋)

--取材協力:Boris Groendahl、Stefan Riecher.

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