日本株は大幅反発、米株高値と円安推移-輸出や金融広く買い

東京株式相場は大幅反発。米国株の 最高値更新、為替の円安推移からリスク資産への投資が見直された。輸 送用機器など輸出関連株、証券や銀行など金融株、不動産や非鉄金属株 を中心に東証1部33業種中、32業種が高い。国内での企業買収をめぐる 材料も相場を刺激した。

TOPIXの終値は前日比20.44ポイント(1.8%)高の1178.35、 日経平均株価は275円92銭(2%)高の1万4425円44銭。日経平均の上 昇率は4月16日以来、およそ1カ月ぶり。

三井住友トラスト・アセットマネジメントの三澤淳一執行役員は、 「今まで必要以上に下落していた」とし、直近の日経平均1万4000円へ の接近も目立った理由はなく、きょうは「先物売りなど短期的な需給要 因で下げていた分の戻し。ノーマルな水準に戻ってきている」との見方 を示した。

12日の米国株は、企業買収の動きから景気への信頼感が高まり、ダ ウ工業株30種平均とS&P500種株価指数が過去最高値を更新した。国 内でも、大陽日酸と三菱ケミカルホールディングスが資本業務提携のさ らなる強化の検討を行っている、とけさ発表。これに先立ち13日付の日 本経済新聞朝刊は、三菱ケミHが大陽日酸を1000億円超で買収すると報 じた。米国同様、国内での企業買収をめぐる材料も相場を刺激する一因 となった。

きょうの日本株は、日経平均が200円以上上げて取引を開始。午前 後半はやや伸び悩んだが、午後に入り上げ幅は一時300円を超えた。野 村証券投資情報部の山口正章エクイティ・マーケット・ストラテジスト は、「円安にも振れ、三菱ケミカルホールディングスのような材料株に も素直に買いが入った。昨日の米国市場の動きを見て、マーケットに安 心感が広がった」と言う。国内での企業買収の動きについては、「競争 力強化にもなり、活発な資本移動は経済活動の活発化を意味し、悪くな い話」と指摘した。

また、きょうのドル・円相場は終日1ドル=102円20-30銭付近 と、前日の東京株式市場の終値時点101円96銭から円安方向で推移し た。前日の海外市場では、日本の2013年度の経常黒字が過去最小を更新 したほか、米国債の利回り上昇が円安材料になった。

東証1部33業種の上昇率上位は不動産、証券・商品先物取引、非鉄 金属、輸送用機器、その他金融、銀行、保険、海運、鉱業など。鉱業 は、前日のニューヨーク原油先物が在庫減少観測から3日ぶりに上昇し たことも支援した。ゴム製品の1業種のみ下落。

売買代金上位では、営業利益が前期の14%増に続き、今期も7.4% 増を見込んだ日産自動車が上昇。トヨタ自動車や三菱UFJフィナンシ ャル・グループ、ファーストリテイリング、三井不動産、ケネディク ス、ホンダ、いすゞ自動車も高い。大陽日酸は急騰し、今期は5割の営 業増益を計画した清水建設も午後に急伸した。一方、今期の連結営業利 益計画が市場予想を下回った日立製作所、前期に続き今期も営業減益見 通しの千代田化工建設は下落。ブリヂストン、不動テトラも安い。

東証1部の売買高は19億9967万株、売買代金は1兆7991億円。値上 がり銘柄数は1367、 値下がりは337。

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