債券先物は続落、日米株高や円安が重し-30年債入札順調で一時上昇も

債券先物相場は続落。日米の株式相 場の上昇や外国為替市場での円安が重しとなった。一方、きょう実施 の30年債入札が順調な結果となり、一時上昇に転じる場面があった。

長期国債先物市場で中心限月の6月物は、前日比6銭安の145円04 銭で開始し、いったんは145円02銭まで下落。直後から持ち直す展開と なり、午後零時45分の入札結果発表後には2銭高の145円12銭まで上昇 した。その後は再びマイナス圏での推移となり、結局は5銭安の145 円05銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債利回 りは同0.5ベーシスポイント(bp)高い0.61%で始まり、その後も同水準 で推移したが、午後3時すぎからは横ばいの0.605%。20年物の148回債 利回りは午後に入って1bp低い1.47%まで低下し、その後 は1.475%。30年物の42回債利回りは0.5bp高い1.715%と3月18日以来 の高水準を付けたが、午後に入ると1.70%まで低下。その後 は1.705%。

ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、円が1ドル =102円台、米国株は高値更新し、国内株も上昇とリスクオン(選好)の 動きとなっていると説明。もっとも、「債券相場は底堅い」とし、リス クオンの動きが日米金利の上昇にあまり結び付いていないとも言う。

財務省がきょう実施した30年利付国債(42回債、表面利率1.7%) の入札結果によると、最低落札価格は99円80銭と市場予想を10銭上回っ た。小さければ好調とされるテール(最低と平均落札価格の差)は3銭 と前回の7銭から縮小。投資家需要の強弱を示す応札倍率は4.62倍 と2012年10月以来の高水準を付けた。

今回の30年債入札について、山下氏は「強めの結果だった。利回 り1.7%を下回ると需要はないと思うが、1.7%台では買いを入れても良 いという目線」と分析した。

12日の米債相場は続落。米10年債利回りは前週末比4bp上昇 の2.66%となった。一方、米株相場は続伸し、S&P500種株価指数は 同1%高の1896.65と最高値を更新。13日の東京株式相場は上昇。 TOPIXは前日比1.8%高の1178.35で引けた。

野村証券の松沢中チーフストラテジストは、海外市場で3月中旬か ら続いてきたリスクオフ(回避)、債券ブル・フラット(平たん)化の流 れが止まったように見えると指摘。30年債入札は順調だったが、「もと もと3月中旬以降、海外発の債券ブル・フラット化の流れに日本の超長 期債は追随しておらず、足元の反発の影響も小さい」とみていた。

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