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NY外為:円が下落、日本の経常黒字縮小で-ポンドが上昇

ニューヨーク外国為替市場では円が 主要16通貨全てに対して下落。日本の2013年度の経常黒字が過去最小を 更新したことに加え、米国債の利回りが上昇したため、円資産を保有す る魅力が薄れた。

ユーロは対ドルで1カ月ぶり安値近辺で推移した。欧州中央銀行 (ECB)のコンスタンシオ副総裁が最近のユーロ高について、インフ レ率に大きく影響しているとの見方を示したことが売りを誘った。ドラ ギECB総裁は8日、「次回会合で行動することにやぶさかでない」と 発言していた。

インド・ルピーは9カ月ぶり高値。インド総選挙の出口調査で野党 連合が過半数を制する勢いとなったことが明らかになった。ポンドも上 昇。英産業連盟(CBI)が英成長見通しを引き上げたため、イングラ ンド銀行(中銀)が利上げを実施するとの見方が強まった。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジのチーフ市場アナリ スト、オマー・エシナー氏は「日本の貿易収支が悪化していることは明 らかで、そのトレンドはかなり続いており、円の弱い地合いをさらに悪 化させている」と指摘。「米国債利回りはドルにプラスに働いている。 大半の対ドル相場に影響しているが、それは対円でのドルに最も顕著に 表れている」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで前週末比0.3%安の 1ドル=102円13銭。ユーロは対ドルでほぼ変わらずの1ユーロ =1.3757ドル。前週末には一時1.3745ドルと、4月8日以来の安値を付 けていた。ユーロは対円で前営業日比0.3%上げて1ユーロ=140円50 銭。

米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上 昇の2.66%。5日には2.57%と、2月以来の水準まで低下した。

ルピー上昇

ルピーは出口調査の結果が公表される前に、対ドルで昨年7月以来 の高値を付けた。公式結果は16日に発表される。出口調査によると、ナ レンドラ・モディ氏率いる野党のインド人民党(BJP)とその連合が 過半数を制する勢いとなった。

インドの銀行が示す価格をブルームバーグがまとめたところによれ ば、ルピーはほぼ変わらずの60.05ルピー。一時は59.5163ルピーと、昨 年7月29日以来の高値に上昇した。

ポンドは対ドルで4営業日ぶりに上昇。CBIは今年の成長率見通 しを2.6%から3%に引き上げた。

ポンドは0.1%高の1ポンド=1.6868ドル。6日には1.6996ドル と、2009年8月以来の高値を付けていた。

円が下落

円は対ドルでほぼ1週間ぶりの安値。3月の経常黒字が予想以上に 減少したことが嫌気された。

4月1日に消費税が3%から8%に引き上げられる前、白物家電や コンピューターの駆け込み需要が高まった。ブルームバーグがまとめた エコノミスト調査によると、4-6月期の経済成長は消費増税の影響で マイナス3.3%と予想されている。別の調査ではエコノミストの4分の 3が年末までに日銀は追加の金融緩和に踏み切るとみている。

BNPパリバのディレクター、マサフミ・タカダ氏は「円安は日本 の経常黒字が主な材料だ。米10年債利回りが2.57%の水準を再び維持し た後、米国債利回りはじりじりと上昇している。米国債はやや買われ過 ぎの状態にある」と述べた。

コンスタンシオECB副総裁はウィーンで、「為替動向を注視して いる。大きな影響をもたらす」と発言。2012年半ば以降の「ユーロ高の 影響で、ユーロ圏のインフレ率を0.5ポイント押し下げる理由の説明が つくとわれわれはみている」と語った。

RBCキャピタル・マーケッツのチーフ・テクニカル・ストラテジ スト、ジョージ・デービス氏によると、ユーロは先週、日足と週足の両 方で主なリバーサルパターンを形成したため、対ドルで「ディフェンシ ブ」になっている。

同氏は12日付リポートで、下値の目標として1.3725ドルと1.3686ド ルのトレンドラインに注目。「1.3816ドル以上に戻るには少なくとも先 週の弱気な動きを中和させる必要がある」と指摘した。

原題:Yen Falls as Current Account Drop Damps Demand; Pound Advances(抜粋)

--取材協力:Neal Armstrong.

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