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豪中銀スティーブンス総裁、「悪役」の座返上-後釜は財務相

オーストラリア準備銀行(中央銀 行)のスティーブンス総裁が就任から7年半で初めて「善人の警官役」 を演じている。「悪役」はホッキー財務相に譲り渡した。

銀行間先物金利を見る限り、豪中銀が年内に政策金利のオフィシャ ル・キャッシュレートの誘導目標を過去最低水準である現行の2.5%か ら引き上げる確率は2%。ホッキー財務相は13日に初めて、自身が手掛 けた予算案を提出する。向こう4年で1230億豪ドル(約11兆7400億円) の赤字が予想される財政収支の改善のため、同案には歳出削減や新たな 課税措置が盛り込まれる見通しだ。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの豪州担当チーフ エコノミスト、ソウル・エスレーク氏(メルボルン在勤)は「今回の予 算案は少なくとも、豪中銀がすぐにも利上げに踏み切るのを防ぐ内容と なる。財政政策が著しく引き締められた場合はいずれ利下げさえ促すこ とになるかもしれない」と指摘。「スティーブンス総裁は『良い警官』 役を演じている可能性がある。比較的いつもとは異なる役柄だ」と述べ た。

スティーブンス総裁は2007年、総選挙に向けた選挙戦の最中に利上 げを実施。09年には世界的な信用収縮が和らいだとみて、20カ国・地域 (G20)の中銀の中で真っ先に引き締め策を取った。しかし住宅価格の 急上昇と内需回復の兆候を受けて、総裁は現在、政策金利を当面安定化 させて資源投資主導の成長からの移行を支援することを示唆している。

豪メディアによると、ホッキー財務相は福祉や政府職員の削減、年 金受給開始年齢の70歳への引き上げ、高所得者への一時的な課税などを 発表する見通しだ。

世界的な信用収縮が深刻になったにもかかわらずスティーブンス総 裁が利上げに踏み切った後、豪デーリー・テレグラフ紙は08年4月5日 付の1面に「豪州で最も役に立たない男」との見出しを総裁の写真と共 に掲載した。

原題:RBA’s Stevens Taking Good Cop Role as Hockey Breaks Bad: Economy(抜粋)

--取材協力:Ben Sharples、Daniel Petrie.

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