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中国提案のアジアインフラ投資銀、日印を除外-影響力拡大狙う

カザフスタンの首都アスタナで今 月開かれたアジア開発銀行(ADB)年次総会の初日の夜のことだっ た。16カ国の代表は予定されていたバレエ鑑賞を取りやめ、レストラン での夕食会に参加し、全く新しい銀行であるアジアインフラ投資銀行 (AIIB)を設立する計画について話し合った。

北京ダックや豆腐などの料理を食べながら、中国の楼継偉財政相は AIIB設立をめぐる議論を主導した。AIIBには同国が主に出資す ることが計画されている。ただ、日本やインド、米国は夕食会から除外 されていた。

中国によるAIIB設立提案は、日本や米国が主導するADBのア ジア域内での役割に対抗するのが狙いというのが、当局者や外交関係者 の非公式の見方だ。最近では域内での影響力拡大を目指す中国の動きが 相次いでいる。同国はアジアの自由貿易圏設立を提唱するほか、域内の 安全保障サミットであるアジア信頼醸成措置会議(CICA)を推進。 習近平国家主席が今月主催した同会議にはロシアのプーチン大統領を含 む少なくとも14カ国の首脳が出席したほか、日本や米国もオブザーバー 参加した。

中欧国際工商学院(CEIBS)のオリバー・ルイ教授(金融・会 計学)は、「中国はこのような組織でより重要な役割を担いたいと考え ており、それを実現するための最適な方法が自ら組織を設立すること だ」と指摘した。「日米に対抗するための広い視点に立った新たな考え 方だ」と述べた。

日本と米国のADBへの出資比率はそれぞれ15.7%、15.6%と1 位、2位を占める。同行のウェブサイトによると、両国の議決権が 計26%であるのに対し、中国は5.47%。

中国国際戦略研究基金会のアジア太平洋研究ディレクター、シー・ チャングオ氏は、「ADBは主に日本が主導し、世界銀行は主に米国が 主導している。だからAIIBは中国が中心となって進めている」と述 べた。

原題:China’s $50 Billion Asia Bank Snubs Japan, India in Power Push(抜粋)

--取材協力:Karl Lester M. Yap、Nariman Gizitdinov.

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