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嫌われ銘柄が高成績、米株相場の予想外の展開にファンド苦戦

米株式市場のこのような展開を誰も 予想していなかった。3月初めの段階で勝つ銘柄を選ぶには、アナリス トに嫌われるが空売り投資家には好かれ、機関投資家には敬遠され、配 当を払う以外何をするのも嫌がる企業を探す必要があった。ビスポー ク・インベストメント・グループとブルームバーグの集計データによる と、こうした特徴を備える銘柄のリターンは最大5.8%に上っている。 S&P500種株価指数が横ばいにもかかわらずだ。

5年にわたる強気相場の後にそのような展開が待っているとは想定 外だったため、資産運用者は大きな痛手を受けており、グロース(成長 株)ファンドとバリュー(割安株)ファンドの80%余りが今年、ベンチ マークを下回る運用成績となっている。インターネット株の下げが20% に迫る中で市場に戻ってきた投資家にとっては、今後の動きを占う上で 過去の成績がいかにあてにならないかを示す教訓となっている。

ファースト・アメリカン・トラストのジェリー・ブラークマン最高 投資責任者は今月8日の電話インタビューで、「相場のトレンドに向き 合うときは、流れに乗るか、それを避けるかの選択を迫られる」と指 摘。「難しい市場だ」と付け加えた。11億ドル(約1120億円)を運用す るファースト・アメリカンは、1-3月(第1四半期)にリターンで S&P500種に出遅れた。金融株と消費関連株の保有を減らす一方でエ ネルギー・公共株を増やしているという。

米株式相場は先週下落し、ナスダック総合指数は1カ月で最大の下 げを演じた。米連邦準備制度理事会(FRB)が景気刺激策を継続する との期待感は材料として影が薄く、テクノロジー株と小型株が売り込ま れた。

将来の利益成長を見込まれて昨年買われた銘柄は今年3月と4月、 5月に負け組になった。2013年に298%上昇したネットフリックス は26%安。昨年59%上昇したアマゾン・ドット・コムは19%値下がりし ている。

こうした銘柄に代わって好調なのは、株価収益率(PER)が低 く、ウォール街のアナリストの投資評価が最低で、投資信託の保有が少 なく、空売り残高が最高だった銘柄だ。平均PERが3月初め時点で15 倍弱だったS&P500種採用のエネルギー株はその後7.4%上昇し、通信 株に次ぐ高リターン。通信株は8.3%、公共株は4.9%それぞれ上昇し た。

通信株は2カ月前に平均で4.9%の配当を支払っていた。公共株 は3.8%の配当利回りで、シティグループの3月の調査では資産運用者 に最も嫌われていた業種だった。

原題:Hated Stocks Unlock Market as Analysts No Guide to S&P 500 Gains(抜粋)

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