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クレディSのCEO7年の節目で試練-魚は頭から腐ると批判も

スイス銀行2位クレディ・スイス・ グループのブレイディ・ドゥーガン最高経営責任者(CEO)は先週、 チューリヒのスタジアムでドイツとフランスの株主1500人余りから一斉 に沸き上る拍手喝采を浴びた。しかし、その美しいハーモニーは長続き しなかった。

スイスの伝統的なエーデルワイスのシャツを着た株主のエルンス ト・シュミット氏はクレディ・スイスの年次株主総会で、「魚は頭から 腐り始める。もっと正確に言えば、ドゥーガンCEOからという意味 だ」と述べ、米国人顧客の脱税ほう助容疑で刑事捜査の対象となってい る状況を踏まえて、ドゥーガン氏に辞任を求めた。シュミット氏は「経 営陣はいつもごみをカーペットの下に掃き入れて隠そうとするが、隠し 通すことは、もはや不可能だ」と語った。

脱税ほう助容疑で捜査を受けているクレディ・スイスの親会社に対 し、米検察当局が有罪答弁を強く迫っていると事情に詳しい関係者1人 が、先週明らかにした。協議の非公開を理由に別の関係者が匿名を条件 に語ったところでは、クレディ・スイスの和解に伴う支払額は16億ドル (約1630億円)を上回る可能性もある。これは同行が訴訟費用として準 備したと発表している金額の2倍以上に相当する。

銀行のガバナンス(企業統治)を専門に研究するロンドン・スクー ル・オブ・エコノミクス(LSE)の金融市場グループのトム・キルヒ マイヤー研究員はドゥーガン氏について、「今回の捜査で米国では特に 支持が失われた。事態をうまく切り抜けるために必要な権威と信任が彼 にあるだろうか。既に背水の陣なのだろうか。全ては彼と当局との関係 次第といえるだろう」と話している。

原題:Dougan’s Seven-Year Reign Tested as Credit Suisse Charge Looms(抜粋)

--取材協力:Nicholas Comfort、Jeffrey Vögeli、David Voreacos、Erik Schatzker.

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