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中国はシャドーバンキング「是正の決意」必要-人民銀副総裁

中国人民銀行(中央銀行)の劉士余 副総裁はシャドーバンキング(影の銀行)について、これまで規制が緩 いまま拡大してきたため同国の借り入れコストが押し上げられ、金融シ ステム弱体化が懸念される状況になっているとし、規制強化が必要との 認識を示した。

劉副総裁は10日、北京でのフォーラムで、銀行間市場での金融革新 や理財商品は、リスクに対する引き当てや自己資本などに関わる規制の 回避に使われることがあったと指摘した。

クレディ・アグリコルの試算によると、政府と企業、金融機関、家 計を含む中国全体の債務は昨年、国内総生産(GDP)の約226%に膨 らんだ。同比率は2000年時点で105%、12年では187%だった。当局は債 務抑制のためシャドーバンキングへの規制強化に取り組んでいる。

JPモルガン・チェースは中国のシャドーバンキングを46兆7000億 元(約760兆円)規模と推計する。景気拡大ペースが鈍化する中、当局 は増加するデフォルト(債務不履行)の影響から国有銀行を守り、与信 を抑えるのがより困難になっている。

劉副総裁は「社会の誰もが金融に関わろうとしているなら、熱狂が われわれの思考能力に影響を及ぼし始める段階に入った可能性がある」 と発言。「銀行間の資金融通とあらゆる種類の理財商品を是正する決意 が必要だ」と述べた。

同副総裁は中国のシャドーバンキングは短期投資に資金を向かわ せ、「賭博」のような考え方を生んでいると指摘。シャドーバンキング は実体経済のコストを押し上げ、労働生産性の改善には一切寄与してい ないとの認識を示した。

原題:China Central Banker Calls for Tougher Rules on Shadow Financing(抜粋)

--取材協力:Nerys Avery.

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