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ドル・円は101円後半、米金利上昇で底堅い-経済指標を見極め

東京外国為替市場では、ドル・円相 場が1ドル=101円台後半を中心に推移。米長期金利の上昇を背景に、 ドルは底堅さを維持している。

午後3時55分現在のドル・円相場は101円88銭付近。一時は102円05 銭と、4営業日ぶりの水準までドル高・円安が進んだ。主要6通貨に対 するインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は一時79.923 と、4月24日以来の高値を付けている。

みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、米長期金利が なかなか上がらないのは確かだが、中長期的な先高観は根強いと指摘。 週内に発表される指標結果を受けて米連邦準備制度理事会(FRB)の イエレン議長が15日の講演でどのような発言をするかが注目だとした上 で、「ドルが20日移動平均線の位置する102円20銭付近をトライする流 れもあり得る」と言う。

一方、財務省が12日に発表した3月の国際収支統計によると、経常 収支は1164億円の黒字となった。ブルームバーグ・ニュースがまとめた 市場予想の中央値では、3477億円の黒字が見込まれていた。貿易収支は 1兆1336億円の赤字と、赤字額は前月の5334億円から拡大し、市場予想 の1兆1254億円を上回った。

鈴木氏は、日本の貿易赤字は拡大基調にあり、「先行き的には円売 り方向をみている人が多い」としている。

米金利先高観根強い

9日の米株式相場は、ダウ工業株30種平均が終値ベースで過去最高 値を更新。米国債市場では10年債の利回りが2.6%台を維持し、この日 の時間外取引で水準を切り上げている。

みずほ証の鈴木氏は、「米長期金利はすぐにでも2.5%を割れる雰 囲気ではない」とし、「どちらかというと3%超えを見込む向きが多い のではないか」と言う。

一方、ウクライナでは、東部ドネツク州の親ロシア派が、11日に実 施した住民投票で「国家としての自立」が大差で支持されたことを歓迎 すると表明。また、ルガンスク州でも同じく住民投票が行われ、両州の 最終的な開票結果は12日中に公表される見通し。

外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧は、ウクライナをめぐ る不透明感がくすぶっていることから、「ドルが102円台で安定的に上 昇する展開にはなりにくい」とみている。

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