債券は下落、米債安やあすの30年債入札に向け売り優勢-超長期債安い

債券相場は下落。米国債相場の軟調 地合いに加えて、あすの30年債入札に向けたポジション(持ち高)調整 の動きから、超長期債などに売りが優勢となったとみられている。

長期国債先物市場で中心限月の6月物は前週末比3銭安の145円10 銭で始まった後、一時10銭安の145円03銭まで下落し、2日以来の安値 を付けた。午後に入って、徐々に下げ幅を縮め、1銭安の105円12銭ま で値を戻した。結局は145円10銭で引けた。

三井住友アセットマネジメントの浜崎優シニアストラテジストは、 「あすの30年債入札に向けたポジション調整の動きで若干下げている。 もっとも10年債利回りで0.6%を中心としたレンジ相場を抜けてはいな い」とした上で、ウクライナ情勢など地政学的リスクが支えとなる状況 が続き、「底堅い展開」と語った。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債333回債は0.5ベ ーシスポイント(bp)高い0.61%で始まった。午後に入ってからは、水 準を若干切り下げ、横ばいの0.605%で推移している。

中期債や超長期債も軟調。5年物117回債利回りは0.5bp高い0.19% 、20年物148回債は一時1.5bp高い1.485%、30年物42回債は1bp高い

1.71%を付けた。

メリルリンチ日本証券の大崎秀一債券ストラテジストは、30年債と 5年債入札接近で売り優勢と指摘。「国債入札に対する懸念は乏しいも のの、先物中心にやや調整売りの圧力が強まっている。超長期は、あす の30年債のほか、20日に20年債入札も続くタイミング。10年債利回りが 直近のレンジの下限にあることも買いづらさの一因」と述べた。

9日の米国債市場では利回り曲線が週間ベースでほぼ8カ月ぶりの 大幅なスティープ化となった。

30年債入札

財務省は13日、30年利付国債の価格競争入札を実施する。前回入札 の42回債と銘柄統合するリオープン発行で、表面利率(クーポン)は前 回債と同じ1.7%となる見込み。発行額は6000億円程度。今月は、20日 に20年債、27日に40年債の入札も予定されている。

メリルリンチ日本証の大崎氏は、「30年債入札で様子見姿勢が強ま っても、潜在需要を支えに無難にこなす見通し。金利上昇の見通し持て ず、生命保険会社などは諦め買いの可能性がある」と見込んでいる。

また三井住友アセットの浜崎氏は、「30年債入札は、波乱はないと 思う。需給はひっ迫しており、大きく崩れることはないだろう。今月は 入札日程が立て込んでいるが、無難に通過すると思う」と述べた。

国内株式市場でTOPIXは反落。前週末比0.7%安の1157.91で取 引を終えた。

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