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3月経常収支は2カ月連続黒字-貿易赤字続くも所得収支が下支え

モノやサービスを含む海外との総合 的な取引を示す経常収支は3月速報で、2カ月連続の黒字となった。貿 易収支の赤字が9カ月連続で続いているものの、海外投資からの配当金 や債券利子などの所得収支の黒字が上回った。

財務省が12日発表した国際収支統計によると、経常収支は1164億円 の黒字となった。貿易収支が1兆1336億円の赤字となった一方で、第1 次所得収支が1兆7549億円の黒字と4カ月連続で拡大した。ブルームバ ーグ調査による経常黒字の予想値は3477億円だった。

貿易収支は東日本大震災後の輸出回復の遅れと原発停止に伴う燃料 輸入の増加から赤字が続いており、所得収支が経常収支の黒字を支えて いる。さらに、消費増税前の駆け込み需要による輸入増が加わった。1 月の経常収支は比較可能な1985年以降で最大の赤字だった。

SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミストは発表後のリポー トで「赤字拡大の主因は輸入増だ。特に燃料輸入が増えており、4月か らの消費増税前のガソリン駆け込み需要への対応や、環境税引き上げに 備えた前倒し輸入が一時的に出た」としている。

貿易収支の内訳をみると、輸出は自動車や鉱物性燃料を中心に増加 し、前年同月比6%増の6兆5108億円と13カ月連続で増加。輸入は円安 に加えて原粗油や液化天然ガスなどの需要高が続き同23%増の7兆6443 億円と17カ月連続で増加している。

みずほ総合研究所の齋藤周エコノミストは統計発表前のリポート で、経常収支について「駆け込み輸入の影響で貿易収支の赤字幅が拡大 するものの、所得収支の大幅黒字により、小幅ながら2カ月連続黒字と なる」との見通しを示していた。

13年度は過去最小を更新

この日、あわせて発表された2013年度の国際収支(速報)によると 経常収支は7899億円の黒字と過去最小を更新した。貿易収支は10兆8642 億円の赤字と、比較可能な1996年以降で過去最大を記録した一方、第1 次所得収支は16兆6596億円の黒字と過去最大となった。

貿易収支のうち輸出は前年度比で12%増と3年ぶりに増加に転じた ものの、輸入の伸び率が20%増と大幅に上回った。

--取材協力:青木 勝.

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