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欧州債:スペイン債など下落-上昇基調そろそろ終わりか

9日の欧州債市場ではスペインやイ タリアの10年債が下落。利回りを過去最低まで押し下げた最近の相場上 昇が終わりつつあると、ブルーベイ・アセット・マネジメントやブラッ クロックはみている。

一方、イタリア30年債利回りは2006年以降で初めて4%を割り込ん だ。ゴールドマン・サックス・グループやUBSなどは、欧州中央銀行 (ECB)が来月利下げすると予想している。ECBのドラギ総裁は前 日、必要があれば追加措置を講じることにやぶさかではないと発言し た。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が格付け見通しを「ス テーブル」に引き上げたポルトガルの国債は、ドイツ国債に対する利回 り上乗せ幅(スプレッド)が縮小。約4年で最も小幅となった。

ブルーベイで資産運用に携わるマーク・ダウディング氏(ロンドン 在勤)は「6月会合では最低でも利下げはあると、市場の予想は明確に 変わってきた」と指摘した上で、「実行にはデータの裏付けが必要で、 ドラギ総裁は6月実施は困難だと判断する可能性があるため、市場の見 方は早計となろう。周辺国債に望まれるスプレッドの縮小はおおむね完 了した印象だ」と続けた。

ロンドン時間午後4時51分現在、スペイン10年債利回りは前日比3 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.92%。一時 は2.85%と、ブルームバーグが1993年に集計を開始して以降の最低を付 けた。同国債(表面利率3.8%、2024年4月償還)価格は0.29下 げ107.545。

イタリア10年債利回りは4bp上げて2.95%。2.89%まで下げる場 面もあった。30年物の利回りは3.985%まで下げ、06年1月以来の低水 準となった。

ゴールドマンとUBSの予想によれば、ECBは6月5日の会合で 主要政策金利を0.1%、預金金利をマイナス0.15%にそれぞれ引き下げ る。前日の金融政策発表後、JPモルガン・チェースとノルデア銀行、 ダンスケ銀行、ウニクレディトもそれぞれ見通しを修正し、来月の利下 げを見込むようになった。

ドイツ10年債利回りは1.45%で、前日からほぼ変わらず。ポルトガ ル国債とのスプレッドは一時199bpまで縮まり、10年5月以降の最小 となった。

原題:BlueBay to BlackRock See Euro-Area Government Bond Rally Waning(抜粋)

--取材協力:Abigail Moses.

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