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各国中銀、マクロプルデンシャル政策の活用拡大-ゴールドマン

世界各国・地域の中央銀行は、経済 運営のための新たな手段としていわゆるマクロプルデンシャル政策が成 果を上げていると受け止めており、今後は同政策が一段と積極的に活用 されることになりそうだ。

マクロプルデンシャル政策について、金融面の行き過ぎをチェック する手段とする見方が広がる中、ゴールドマン・サックス・グループの エコノミスト、ホイ・シャン氏(ニューヨーク在勤)は、住宅価格とい った一部資産市場の相場過熱などが金融システム全体に及ぼすリスクを 減らすための中銀の取り組みの歴史を探ってみた。

シャン氏は先週のリポートで、経済協力開発機構(OECD)加盟 の20カ国を対象に1990-2012年の動向を分析。マクロプルデンシャル政 策が家計の信用状況や住宅価格に影響を与えることが分かった。

シャン氏の推計では、抑制的な政策を実施することで与信の伸びと 住宅価格の上昇率は年間1%押し下げられる。住宅ローンに重点を置い た銀行規制は与信の伸び抑制に最も効果的で、融資制限は住宅価格の上 昇を抑制する上で最大の効果を発揮した。

リポートによると、中銀当局者らは過去20年間にマクロプルデンシ ャル的な措置の活用を増やすようになってきた。90年代は住宅をめぐる このような政策の採用は1年間に平均1件だったのが、07-11年には8 件に増えたという。

09年1-3月(第1四半期)からの時期を見ると、イスラエルの住 宅価格は名目で61%上昇。ノルウェーの上昇率は35%、オーストラリア は29%、カナダは28%となっており、活用のペースは加速する可能性が ある。不動産価格の上昇が続く英国でも既に、イングランド銀行(英中 央銀行)が行動を起こすとの観測が台頭している。

シャン氏は「住宅市場のリスクと金融安定の重要性の双方が多数の 諸国で高まっている現状では、住宅市場の過熱を防ぐため、マクロプル デンシャル的な政策を積極活用する傾向が続く公算が大きい」との見方 を示した。

原題:Central Banks’ New Toolkit Builds Track Record: Cutting Research(抜粋)

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