【個別銘柄】三菱重やオリックス高い、武田薬軟調、荏原急伸

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は次の通り。

三菱重工業(7011):前日比6.8%高の566円。2014年3月期の連結 営業利益は前の期比26%増の2061億円だった、と9日午後に発表。エネ ルギー・環境、機械・設備システム、防衛・宇宙事業を中心に収益を伸 ばし、従来想定の1900億円から上振れた。15年3月期は前期比21%増 の2500億円を計画、1株配当も10円と前期8円からの増配を見込む。

オリックス(8591):5%高の1585円。14年3月期の連結純利益は 前の期比67%増の1868億円だった、と8日に発表。資産運用会社ロベ コ・グループの連結子会社化、自動車リース、海外航空機リースの伸長 で売り上げが伸びたほか、持分法投資利益も増えた。15年3月期は前期 比12%増の2100億円を計画、市場予想の1788億円を上回る。

武田薬品工業(4502):1.8%安の4552円。15年3月期の連結営業 利益は前期比7.7%増の1500億円を計画する、と8日に発表。市場予想 の1843億円を下回るとともに、増益率は14年3月期の14%から鈍る。三 菱UFJモルガン・スタンレー証券では今期計画が市場予想を下回った ことで、株価への影響は短期的にネガティブと指摘。ただ、胃腸薬の発 売や一段のコストカットの提示などで一方的な株価下落も想定しにく い、とした。

楽天(4755):5.5%安の1228円。1-3月期(第1四半期)の連 結営業利益は前年同期比1.5%減の226億円だった、と8日に発表。市場 予想の253億円を下回った。一部海外事業で、経営合理化施策による一 過性の損失が発生した。

キヤノン(7751):1.9%高の3252円。発行済み株式総数の1.5%に 当たる1700万株、金額で500億円を上限に自社株買いを行うと8日に発 表。取得期間は9日から7月29日までで、当面の需給好転を見込む買い が入った。

荏原(6361):7.5%高の644円。14年3月期の連結営業利益は前の 期比28%増の322億円だった、と8日に発表。主力の風水力事業でポン プ、コンプレッサー・タービンが伸長、スマートフォン需要の好調を背 景に精密・電子事業の収益も増え、従来想定の290億円から上振れ た。15年3月期は前期比5.6%増の340億円を計画、クレディ・スイス証 券やみずほ証券は強気の投資判断を維持した。

DOWAホールディングス(5714):5.2%高の878円。14年3月期 の連結営業利益は前の期比29%増の318億円だった、と8日に発表。金 属価格が総じて弱含む中で、円安効果もあり収益柱の製錬部門で増収増 益を確保、多機能携帯端末向けの半導体材料製品、銀粉など導電材料製 品など電子材料部門も堅調だった。15年3月期は前期比15%増の365億 円を計画、SMBC日興証券は投資判断「1(アウトパフォーム)」を 継続、着実に収益力は高まっている印象とした。

新生銀行(8303):4.9%高の215円。15年3月期の連結純利益 は550億円を計画する、と8日に発表。前期414億円から33%増益を見込 むと同時に、市場予想の535億円も上回る。野村証券では投資判断「買 い」を継続、今期会社計画が市場予想を上回るなど総じてポジティブに 評価できるとし、かつ保守的との認識を示した。

セコム(9735):2.6%高の6029円。14年3月期の連結営業利益は 前の期比11%増の1200億円だった、と8日に発表。収益柱のセキュリテ ィーサービス、防災両事業で増収増益を達成、防災では原価低減効果も 加わり、従来想定の1128億円から上振れた。15年3月期は前期比2.2% 増の1227億円を計画。SMBC日興証券は、前期決算にサプライズは少 ないが、過去最高益を更新するなど良好だったと評価。今期計画も保守 的とした。日経平均株価の押し上げ寄与度でトップ。

ブラザー工業(6448):8.4%高の1543円。14年3月期の連結営業 利益は前の期比45%増の433億円だった、と8日に発表。通信・プリン ティング機器の堅調や工業用ミシンの需要回復、為替の円安も寄与し た。15年3月期は前期比8.5%増の470億円を計画、市場予想の453億円 を上回る。クレディ・スイス証券では非の打ちどころがない好決算と評 価、円安の恩恵を踏まえると、今期計画は保守的とした。発行済み株式 総数の2.71%、金額で100億円を上限にした自社株買いも行う。

グリー(3632):7.6%安の905円。13年7月-14年3月期の連結営 業利益は前年同期比29%減の289億円だった、と8日に発表。売上高の 減少が響き、コイン消費の現状はウェブゲーム(スマートフォン)で年 末年始に復調したものの、トレンドを維持できなかった。14年6月期の 営業利益計画は前期比22%減の380億円とした。

中国塗料(4617):14%高の702円。15年3月期の連結営業利益は 前期比36%増の55億円を計画する、と9日午後に発表。船腹量増加や海 洋構造物の建造、先進国でのインフラ補修などからの需要増を見込 む。14年3月期は貸倒引当金積み増しの影響があり、14%減益だった。

タムラ製作所(6768):17%高の282円。14年3月期の連結営業利 益は前の期比4.3倍の24億900万円だった、と9日午後に発表。電子部品 分野ではエアコンや家庭用電動工具関連が堅調、電子化学分野では車載 関連、スマートフォン関連が伸びた。15年3月期は前期比66%増の40億 円を計画。

日本ハム(2282):3.5%高の1805円。14年3月期の連結営業利益 は前の期比27%増の357億円、従来計画の340億円から上振れたもようと 8日に発表。食肉相場の堅調推移、豪州事業の回復などが寄与した。期 末配当は1株26円から37円に増額。また、発行済み株式総数の10.7%の 自社株消却も発表し、株主還元姿勢も好感された。

スカパーJSATホールディングス(9412):6.1%安の508円。15 年3月期の連結営業利益は前期比17%減の180億円を計画する、と8日 に発表。市場予想の192億円を下回った。有料多チャンネル事業で市場 全体の成長鈍化、競合との顧客獲得競争の激化などに言及した。

シスメックス(6869):4.7%高の3375円。14年3月期の連結営業 利益は前の期比51%増の329億円だった、と8日に発表。海外で検体検 査機器が堅調、設置台数増加に伴い検査試薬やサービルの売り上げも伸 び、為替の円安効果も寄与した。15年3月期は前期比9.5%増の360億円 を計画。クレディ・スイス証券は、投資判断「アウトパフォーム」を継 続した。

タカタ(7312):9.6%安の2111円。15年3月期の連結営業利益は 前期比4.9%減の250億円を計画する、と8日に発表。消費税増税の反動 が見込まれる国内、ロシアやブラジル、タイなど一部新興国市場での自 動車生産の減産を想定。前の期比81%増益だった14年3月期から悪化す る見通しとなった。クレディ・スイス証券では、今期は増益見通しが期 待されていただけにネガティブ、と指摘した。

ハウス食品グループ本社(2810):7.3%高の1797円。15年3月期 の連結営業利益は前期比20%増の115億円を計画する、と8日に発表。 海外マーケティングの先行費用、持株会社制移行などに伴う一時的コス トも響き16%減益だった14年3月期からの回復を見込む。発行済み株式 総数の2.8%に当たる300万株、金額で60億円を上限に自社株買いも行 う。取得期間は9日から8月8日、当面の需給好転も見込まれた。

日本光電(6849):9.2%高の4630円。14年3月期の連結営業利益 は前の期比30%増の175億円だった、と8日に発表。国内外で生体情報 モニター、自動体外式除細動器(AED)が好調に推移し、従来想定 の150億円から上振れた。15年3月期は前期比2.6%増の180億円計画、 市場予想の165億円を上回る。JPモルガン証券は、投資判断「オーバ ーウエート」を継続、目標株価を5700円から6000円に上げた。

有沢製作所(5208):12%高の539円。14年3月期の連結営業損益 は9億8600万円の黒字と、前の期の1億7300万円の赤字から改善した。 営業黒字化は6期ぶり。電子材料の売り上げが回復、産業用構造材料も 伸びた。15年3月期は前期比47%増の14億5000万円を見込む。

日特建設(1929):4.9%高の383円。14年3月期の連結営業利益 は30億3000万円と、従来想定の19億8000万円から上振れたもようと8日 に発表。受注、売り上げの増加に加え、完成工事総利益率の改善や経費 削減も寄与し、前の期比では19%減益が一転、24%増益になる。期末配 当は1株6円から8円に増やす。

日機装(6376):4.7%高の1185円。14年3月期の連結営業利益は 前の期比26%増の94億2300万円だった、と8日に発表。工業部門でエネ ルギー業界向けポンプや航空機部品が好調、医療部門では国内の透析関 連製品が堅調だった。15年3月期は前期比6.1%増の100億円を計画、 UBS証券では投資判断「買い」を継続した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE