コンテンツにスキップする

中国:4月の消費者物価、1年半ぶりの低い伸び-緩和余地拡大

中国の4月の消費者物価指数( CPI)は、1年半ぶりの低い伸びにとどまった。生産者物価指数 (PPI)は引き続き前年から低下した。景気が一段と減速する場合に 当局が緩和策を講じる余地が拡大した。

国家統計局が9日発表した4月のCPIは前年同月比1.8%上昇。 ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想中央値(2.1%上昇)に 届かなかった。3月は2.4%上昇だった。PPIは前年同月比2%低下 と、2年2カ月連続で前年を下回った。1997年から2年7カ月に及んだ マイナス局面以来の長期低下だ。予想中央値は1.9%低下、3月は2.3% 低下だった。

この日の物価指標で、中国の内需が引き続き抑制されている様子が あらためて示された。インフレ圧力が弱い状況では、政府が掲げる今年 の成長率目標(7.5%前後)の達成が危ぶまれる場合、中国人民銀行 (中央銀行)が景気下支えのために金融緩和策を講じることが可能にな る。

バークレイズの中国担当チーフエコノミスト、常健氏(香港在勤) は「政策緩和の余地がある」と指摘。「不動産価格およびインフレ状況 全般に明らかに下押し圧力がかかっている」とし、不動産価格の下落が 7-12月(下期)も続いた場合は市中銀行の預金準備率引き下げなど、 「緩和余地が一段と広がるだろう」と述べた。

食品CPI

国家統計局は発表資料で、4月のCPIの伸び鈍化の主因は野菜と 豚肉価格の下落にあると説明。4月の上昇率が今年上期(1-6月)の 最低となる公算が大きいとし、「物価は今後、緩やかな上昇を維持す る」との見通しを示した。

CPIの伸びは今年これまでのところ毎月、政府の通年目標であ る3.5%を1ポイント以上、下回っている。統計局によると、4月の食 品価格のCPIは前年同月比2.3%上昇。3月は4.1%上昇だった。食品 以外は4月が1.6%上昇、3月が1.5%上昇。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の中華圏担当チ ーフエコノミスト、劉利剛氏(香港在勤)はリポートで、「人民銀は一 段の金融政策の緩和を検討する時期が来ている」と指摘した。同氏はデ フレのリスクが高まっているとした上で、市中銀行の預金準備率を引き 下げれば、「中国企業向け貸出金利の意味のある引き下げ」に寄与し得 るとの見方を示した。

原題:China’s Inflation Decelerates to Slowest Pace in 18 Months (2)(抜粋)

--取材協力:Ailing Tan.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE