プーチン大統領が編入後初のクリミア入り-東部では20人死亡

ロシアのプーチン大統領は9日、ウ クライナから編入後のクリミアを初めて訪問した。ウクライナ政府によ ると、東部の港湾都市マリウポリの衝突で約20人の親ロシア派分離主義 者が死亡。一段と緊張が高まっている。

プーチン大統領はロシア黒海艦隊の母港があるセバストポリに到 着。クリミアは3月にロシアに帰属替えした。ウクライナのアバコフ内 相がフェイスブックで明らかにしたところによると、マリウポリの警察 の建物を約60人の親ロ派武装集団が襲撃し、交戦で政府側の治安部隊の 隊員少なくとも1人が死亡、5人が負傷した。

ウクライナ東部のドネツクとルガンスクでは自治権に関する住民投 票が11日に予定されており、同国と米欧諸国はプーチン大統領が混乱を あおっていると非難。北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務 総長は、2日前に同大統領が約束したウクライナとの国境付近からのロ シア軍撤退の兆しもないとしている。欧州連合(EU)は一部ロシア企 業を含めた制裁対象の拡大を準備していると、当局者が明らかにしてい る。

クリミア訪問の数時間前まで、同大統領はモスクワにある赤の広場 で第2次世界大戦の対ドイツ戦勝記念日を祝う軍事パレードを観閲。戦 勝記念日とは「母国への忠誠心が意味するところや国益を守ることがい かに重要であるかを全ての国民が特に痛感する日だ」と述べ、「愛国心 を持つ全ての勝者が勝利を祝う祝日だ」と続けた。

原題:Putin Visits Crimea as 20 Die in Eastern Ukraine Clashes (1)(抜粋)

--取材協力:Ian Wishart、Patrick Donahue、Evgenia Pismennaya、Yuliya Fedorinova、Ilya Arkhipov、Anatoly Medetsky.

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