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日本株は続伸、好業績や株主還元銘柄買われる-三菱重が高い

東京株式相場は続伸。3月期決算企 業の業績発表のピークを迎える中、三菱重工業やオリックス、キヤノン といった個別の決算評価銘柄、株主還元銘柄への買いが相場全般を押し 上げた。下げて始まったトヨタ自動車もプラス圏で取引を終えた。

TOPIXの終値は前日比5.50ポイント(0.5%)高の1165.51、日 経平均株価は35円81銭(0.3%)高の1万4199円59銭。

損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの中尾剛也シニアイン ベストメントマネジャーは、「年明け以降に海外株が堅調な中で日本株 は調整しており、米欧と比べ割安なバリュエーションは支えとなってい る」と言う。本格化している決算発表も、「全体として今期は増益予想 で、ニュースフローから下げる要素もない」と指摘した。

きょうの日本株はTOPIX、日経平均とも安く始まったが、決算 発表後の動向が注目されたトヨタが下げ渋るとともに持ち直し、午前半 ばからプラスに転じた。東京証券取引所の集計によると、きょうは3月 期企業の439社が決算発表を予定、14日の315社を上回って今回の決算シ ーズンで最多発表日となる。足元でも時価総額上位企業の決算が相次い でおり、業績動向に応じた選別投資の動きが鮮明だった。

「企業決算はさらに上値を買い上げる内容ではなかったが、落ち着 いて見てみれば、日経平均の予想PERが14倍割れになるなど海外と比 べ割安感がある」と、いちよし証券の大塚俊一投資情報部長。直近で好 決算を発表した銘柄が高くなり、東芝など計画が市場予想を下回った場 合でも悪材料出尽くしとして受け止めらるケースがあった。来週には、 銀行などの決算発表も予定され、「全体像を見極めた上で、個別銘柄を 吟味する展開になりそう」と大塚氏は予想する。

オリックスや三菱重は市場予想上回る

東証1部の売買代金上位ではキヤノン、三井物産、オリックス、三 菱重、東芝、ローム、新生銀行、ブラザー工業、荏原など直近決算を発 表した銘柄が上昇。

オリックスは今期利益計画が市場予想を上回り、キヤノンは発行済 み株式総数の1.5%を上限とした自社株買いを発表した。今期営業利益 の過去最高益を計画した東芝に対しては、野村証券が投資判断「買い」 を継続、今期計画は保守的で、海外原子力発電所関連の悪材料出尽くし で成長戦略を評価する局面に入る、とした。三菱重は、きょう午後に市 場予想を上回る今期営業利益計画と増配方針を発表した。

決算発表後の最初の取引を結局小高く終えたトヨタについて、ゴー ルドマン・サックス証券は前年比横ばいの新会社計画は保守的なスタン スを加味すれば想定以上で、系列メーカーの減益ガイダンスで期待値は 下がっていたと分析。今期は余力を持っての最高益更新予想で、株主還 元策も積極的な姿勢を示すだろうと投資判断「買い」を確認した。

半面、決算失望銘柄は売られ、1-3月期の営業利益が市場予想下 回った楽天、1-3月の増益モメンタムが鈍化したなどと指摘されたキ ーエンスは売買代金上位で下落した。今期は営業減益見通しのタカタは 急落。東証1部33業種はその他金融、その他製品、陸運、非鉄金属、機 械、ゴム製品、電気・ガス、パルプ・紙、鉄鋼、保険など25業種が上 昇。石油・石炭製品、証券・商品先物取引、繊維など8業種は下げた。 東証1部の売買高は19億4539万株、売買代金は1兆8820億円、値上がり 銘柄数は1053、値下がりは608。

また、この日の取引開始時は日経225オプション5月限の特別清算 値(SQ)算出で、ブルームバーグ・データの試算で1万4104円82銭 と、日経平均8日終値の1万4163円78銭を58円96銭下回った。需給の節 目となりやすいSQ水準を超えて推移したことは、投資家心理にプラス に作用した。

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