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債券先物は続落、超長期債の売りや株価上昇転換で-日銀オペが下支え

債券先物相場は小幅続落。朝方に買 いが先行した後、株式相場が上昇に転じたことや超長期ゾーンの売りが 重しとなり、下げに転じた。

長期国債先物市場で中心限月の6月物は、前日比4銭高の145円18 銭で始まり、いったんは6銭高の145円20銭まで上昇した。しかし、株 価が上昇に転じると売りが優勢となり、一時は145円06銭まで下落。午 後の取引開始後に上昇に転じる場面があったが、結局は1銭安の145 円13銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債利回 りは横ばいの0.605%で始まり、その後も同水準で推移した。2年物 の340回債利回りは横ばいの0.08%。5年物の117回債利回りは前回取引 のあった7日に比べて0.5ベーシスポイント(bp)低い0.185%。

UBS証券の井川雄亮債券ストラテジストは、「きのう実施の10年 債入札結果は良かったものの、10年債利回りは0.60%が意識されて、超 長期債に買いが向かっていた。きょうはその戻しの動きとなっている」 と述べた。

超長期債が安い。20年物の148回債利回りは前日比1bp高い1.47% に上昇。30年物の42回債利回りは1bp高い1.70%まで上昇した。

野村証券の松沢中チーフストラテジストは、「昨日の10年債入札結 果を見る限り、投資家は総じて10年債利回り0.60%への拒絶感はなくな りつつあるようだが、日銀追加緩和に賭けて相場を買い上がる投資家は まだ出てこなさそうだ」と指摘した。

この日の東京株式相場は続伸。TOPIXは前日比0.5%高 の1165.51で取引を終えた。反落して始まった後、上昇に転じ、一時は 1%高まで上昇した。

日銀買いオペ

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペ(総額は9000億円程 度)3本の結果によると、残存期間「1年超3年以下」と「5年超10年 以下」の応札倍率は前回より低下した。一方、「3年超5年以下」は上 昇した。

朝方は買いが先行した。岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジス トは、欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測でユーロ安・円高、ウク ライナをめぐる情勢の緊張で円は対ドルでも上昇と、為替市場での円高 が国内株相場を圧迫する展開とし、「外部環境の追い風を受けて多少は 金利低下余地がある」と説明していた。

--取材協力:赤間信行.

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