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幸せなヘッジファンド運用者たち、成果なくても稼ぎが5割増し

ヘッジファンド運用者とその信奉者 らの会議、アイラ・W・ソーン・インベストメント・コンファレンスで 大金持ちたちが壇上から降りると、ファレル・ウィリアムスのヒット曲 「ハッピー」が流れた。もちろん「ハッピー(幸せ)」なことだろう。 業界の2013年の成績が株価指数のパフォーマンスを下回ったにもかかわ らず、トップ運用者らが手にした稼ぎは前年の1.5倍だったからだ。

インスティチューショナル・インベスター誌アルファ(IIA)に よれば、アパルーサ・マネジメントのデービッド・テッパー氏が13年に 稼いだ額は35億ドル(約3560億円)だった。同誌がヘッジファンド業界 の収入トップ25人を発表した。

テッパー氏のファンドの投資リターンは42%で、S&P500種株価 指数のパフォーマンスを上回った。23億ドルを稼いだジョン・ポールソ ン氏も指数を上回る成績を上げた。しかしトップ25人の運用者の多くは そうではなかったにもかかわらず、預かり資産の2%、利益の20%とい う高い手数料を課すことで巨額の報酬を得た。さらに、前年の巨額報酬 を自身のファンドで運用することによる利益が稼ぎに加わる。

SACキャピタル・アドバイザーズのスティーブン・コーエン氏 は24億ドルを稼ぎ、2位だった。ブルームバーグの4月10日の記事によ れば、SACは「数億ドルの違法な利益を手にし、恥知らずなインサイ ダー取引を従業員に促す犯罪的な企業文化を育てた」ことで有罪を認め た。

コーエン氏は来年のIIAのリストに載る資格はない。SACはも はや外部投資家の資金を預からず、コーエン氏自身の110億ドルのみを 運用するからだ。

ヘッジファンド業界は2014年に成績を改善させただろうか。答えは ノーだ。金融データ会社プレキンによれば、1-3月(第1四半期)の 成績は08年以降で最悪だった。

来年は多分、ソーン会議で流れる曲は英ロック・バンド、ダイア ー・ストレイツの「マネー・フォー・ナッシング」になることだろう。

原題:Happy Hedge Fund Managers Earn Money for Nothing(抜粋)

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