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オリックスの宮内会長が退任-井上社長が単独CEOに

33年余りにわたりオリックスの経営 トップを務めてきた宮内義彦会長兼グループ最高経営責任者(CEO) が退任する。取締役からも退く。後任のCEOには現在の井上亮共同 CEOが単独で就く。6月24日付の役員人事として開示した。

宮内氏は78歳。オリックスでは井上社長(61)が14年1月に最高執 行責任者(COO)から共同CEOに昇格するなど、経営陣の若返りを 進めてきた。会長職は空席とし、宮内氏はシニア・チェアマンとして引 き続き助言などに当たる見通しだ。

8日夕の会見で宮内氏は「会社の長期的な戦略考案や井上社長の次 の世代育成などで新執行部の負担を軽減したい。生まれた時から自分の 会社のようで取締役でなくても同じだ」と述べた。井上氏は交代時期は 「早かったという印象。現状を維持しながら宮内イズムとオリックスの DNAをさらに進化させ、次の50年の一歩を踏み出したい」と語った。

宮内氏は1960年に商社の日綿実業(現双日)に入社。64年に創業メ ンバーの一人としてオリエント・リース(現オリックス)を立ち上げ、 69年同社に転籍。80年のCEO就任以降、同社をリース、銀行、生命保 険、不動産などを手掛ける総合金融グループに育て上げた。小泉純一郎 政権下などで政府の規制改革に関する会議の議長も務めた。

クレディ・スイス証券の山中威人アナリストは、「宮内氏の退任は 既定路線で株価にもある程度織り込まれている」と指摘した。井上氏に ついては「海外畑が長くしがらみが少なく、性格的にも遠慮なく自分の 戦略を推し進めていけそう」で経営判断は速くなると分析。ただ、新執 行部の評価が定まるには時間がかかりそうだとみている。

オリックスが8日に発表した今期(2015年3月期)の連結純利益予 想(米国会計基準)は、前期比12%増の2100億円。海外事業拡大や株式 売却益の寄与などから過去最高益を見込んでいる。14年3月期は67%増 の1868億円だった。

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