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ロ大統領:軍が戦闘即応能力テスト-分離派は住民投票実施へ

ロシアのプーチン大統領は8日、同 国が陸軍の戦闘即応能力をテストしていると述べた。同大統領は前日、 ウクライナ国境から部隊を撤収させたと述べて危機打開を図る姿勢を示 したものの、この日の発言は再び緊張を高めた。一方、ウクライナの親 ロシアの分離派らは自治権をめぐる住民投票を実施すると表明してい る。

北大西洋条約機構(NATO)は国境地域からロシア部隊が撤収し ている兆候は見られないとの認識を示している。プーチン大統領は7 日、ウクライナ東部のドネツクとルガンスクで11日に予定されている住 民投票の延期を呼び掛けて姿勢の変化を示唆したが、その後24時間もた たないうちに姿勢を後退させた。

プーチン大統領はモスクワの国防省で、「きょう計画されている演 習はロシア全域の軍が参加するものであり、わが国の核抑止力も含まれ る」と述べた。プーチン氏は同省でビデオを通じて演習の模様を視察し た。

ロシア通信(RIA)によると、軍事演習の一環として原子力潜水 艦による弾道ミサイル2発の発射に成功したほか、空軍では核攻撃を想 定した演習も行われた。

ドネツク分離派「ドネツク人民共和国」のアレクサンドル・マルチ ェフ報道官は電話インタビューで、ドネツクの自治権をめぐる住民投票 は予定通り実施されるだろうと語った。ルガンスクでも住民投票実施の 決定が発表された。

プーチン氏のシャドーボクシング

シンクタンク、フレンズ・オブ・ヨーロッパ(ブリュッセル)のデ ィレクター、シャダ・イスラム氏は電話取材で、8日の展開について 「プーチン氏のシャドーボクシングにすぎない」と発言。「ロシアの強 硬姿勢が和らぐ兆候がないかを欧米諸国は必死になって探しているた め、こうした発言を信じる人もいる。プーチン氏は過去にもこういうや り方を見せたことがある。欧州は言葉に対しては疑いの目を向け、行動 を待つ必要がある。ウクライナ国境からの部隊撤収の確認といった現地 での事実を待つべきだ」と述べた。

一方、ウクライナ政府はロシアの国営ガス会社ガスプロムから供給 される天然ガスの前払いを拒否すると表明し、ガス供給が停止されるリ スクが高まった。ウクライナのプロダン・エネルギー相は8日、キエフ で記者団に、同国は1000立方メートル当たり485ドルを支払うつもりは なく、不当な価格とみていると語った。

原題:Putin Tests Combat Readiness as Ukraine Separatists Press On (3)(抜粋)

--取材協力:Ian Wishart、Scott Rose、Maciej Onoszko、Leon Mangasarian.

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