タイ:インラック氏失職で7月総選挙が焦点に-先行き厳しく

タイではインラック首相が司法判断 を受けて失職し暫定首相が指名された。しかし、7月にやり直し総選挙 を予定通り実施できるかは不透明で、反政府活動が再び激しくなるリス クも強まっている。

与党タイ貢献党は7日、2011年の政府高官人事で職権を乱用したと の判断を憲法裁判所に下されたインラック氏(46)の失職を受け、ニワ ットタムロン副首相(66)を暫定首相に指名した。

政府は7月20日実施予定の総選挙までの政権維持を図るが、反政府 勢力は他にも法的措置に訴えるとして内閣総辞職を迫っている。地方を 主な政治基盤とするインラック氏の支持勢力は失職への抗議を表明して おり、対立激化に伴う死亡者が昨年11月以降相次いだバンコクで新たな 衝突が起こる可能性が高まっている。今年2月に行われた総選挙は裁判 所から無効と判断された。

オーストラリアのマードック大学アジア研究センター(パース)の ディレクター、ケビン・ヒューイスン氏は電子メールで、「選挙管理委 員会が全会派参加可能な選挙実施に向けて迅速に動かない限り、政治的 な腕相撲は続くだろう」と述べた。

政治的なこう着は昨年2.9%成長となったタイ経済に悪影響を与え そうだ。今月19日発表予定の今年1-3月の国内総生産(GDP)につ いて、DBS銀行のエコノミスト、グンディ・カヤディ氏は7日のリポ ートで「市場の失望を招く可能性がある」と説明。「景気浮揚の希望が 持てるかどうかは7月予定の選挙次第だ。機能している政府だけが、経 済に必要で重要なてこ入れを行える」とコメントした。

ブルームバーグがエコノミスト25人を対象に2月20-25日実施した 調査によると、1-3月期のタイGDPは1.6%減と予想されている。

原題:Yingluck Ouster Puts Spotlight on Thai July Poll: Southeast Asia(抜粋)

--取材協力:Chris Blake、Supunnabul Suwannakij、Tony Jordan.

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