ドラギ総裁、新たな領域にまだ足を踏み入れずか-8日に政策委

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総 裁が金融政策の新しい領域に足を踏み入れることはまだなさそうだ。

ドラギ総裁は1年前、中銀預金金利をマイナスとする可能性に言及 し、先月には量的緩和(QE)などを講じることを政策当局者はいとわ ないと述べたが、一部の当局者は景気回復の判断についてもっと時間を 取りたい考えを示唆している。8日の定例政策委員会で議論は紛糾する かもしれないが、行動しないことに決まるだろうと、カナダのノバスコ シア銀行などは予測している。

政策変更を当面見送ることにより、ECBには来月公表の経済予測 でインフレ見通しが悪化した場合、思い切った措置を準備する余地が生 じる。消費者物価の上昇率はECBが目安とする水準の半分未満にとど まっており、ユーロ圏は引き続きデフレの脅威にさらされている。

ノバスコシア銀のフレデリック・プレテ氏(パリ在勤)は「われわ れのシナリオは現状維持が長期化するという内容に変わりはないが、 ECBがさらに行動するリスクが依然大きいことも認める。景気回復の 勢いはなお脆弱(ぜいじゃく)であり、インフレ率も不快なほど低いま まだ」と述べた。

ECBはブリュッセルで8日開く定例政策委員会で政策金利を過去 最低の0.25%に据え置くと、ブルームバーグ・ニュースが調査したエコ ノミスト58人中56人が予想している。また53人中51人は2012年7月から ゼロとなっている中銀預金金利に変更がないとみている。決定の発表は 現地時間午後1時45分(日本時間同8時45分)で、その45分後にドラギ 総裁が記者会見を開く。

原題:New Draghi Era Seen on Hold at ECB as Euro-Area Economy Recovers(抜粋)

--取材協力:Jeff Black、Alessandro Speciale、Max Julius、Harumi Ichikura、Jeevan Jyothyprakash.

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