世界の小麦生産、最高水準か-ウクライナ情勢のリスク緩和

世界の小麦生産が過去最高水準に達 する見通しだ。米ゴールドマン・サックス・グループとモルガン・スタ ンレーは、少なくとも1960年以降で最高のパフォーマンスを示している 年初来の相場上昇が間もなく終了すると予想している。

米国では干ばつの影響で生産高が減少しており、ウクライナとロシ アをめぐる情勢緊迫化が供給に影響を及ぼす恐れがある。ただ、ブルー ムバーグがアナリスト15人を対象に実施した調査では、今月31日時点の 世界の小麦在庫は前年同期比で5.8%増え、2010年以降で初めて増加に 転じると予想されている。インフォーマ・エコノミクスによれば、米国 と黒海周辺地域の収穫高が減少しても世界の生産高は過去最高水準に達 する見通し。

マッコーリー・グループのアナリスト、クリストファー・ガッド氏 (ロンドン在勤)は2日、ロンドンから電話インタビューで「現時点で は懸念材料が市場をけん引しており、価格はファンダメンタルズ(需給 関係)から乖離(かいり)している」と指摘。「米国で生産高が減少し ても北半球では豊作になるだろう」と述べた。

シカゴ商品取引所(CBOT)の小麦先物相場は年初来で22%上昇 し、7日は1ブッシェル当たり7.3775ドル。モルガン・スタンレーは5 日のリポートで、飼料向けにトウモロコシの利用が増えることに加え欧 州と黒海周辺地域の在庫が引き続き十二分にあると予想されるため、6 月1日から1年間の小麦相場は1ブッシェル当たり平均5.50ドルに下落 すると予想。ジェフリー・カリー氏率いるゴールドマンのアナリストら は4月13日のリポートで「世界の在庫水準は安定した状態が続いてい る」とし、相場が半年間に5.60ドルに下落するとの見通しを示してい る。

原題:Wheat Surplus Eases Crop Risks From Ukraine to U.S.: Commodities(抜粋)

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