米国株:S&P500反発、緩和期待-インターネット株は続落

米株式市場ではS&P500種株価指 数が反発。米金融当局の景気支援が継続されるとの期待が広がった。一 方、ヤフーやグルーポンを中心にインターネット銘柄への売りは続い た。

ゲームソフトのエレクトロニック・アーツ(EA)は21%急伸。予 想を上回る四半期決算が好感された。ダウ・インターネット総合指数 は1.9%下げ、昨年10月以来の水準。クーポン共同購入サイトを運営す るグルーポンは急落。決算の会社見通しが一部アナリストの予想を下回 った。アリババ・グループ・ホールディングが米国での新規株式公開 (IPO)を申請したことから、ヤフーも大幅下落。

S&P500種は10.49ポイント(0.6%)上昇の1878.21。一時は50日 移動平均を割り込む場面もあった。ナスダック総合指数は0.3%下 落。1.5%安から下げ幅を縮めた。ダウ工業株30種平均は117.52ドル (0.7%)高の16518.54ドル。

ABCファンズ(トロント)のファンドマネジャー、アーウィン・ マイケル氏は「米国市場の底堅さには目を見張るものがある」と語る。 「経済はゆっくりだが確実に改善していることが明確になっている。米 金融当局が何をしようが、あるいは何もしないとしても、乗っている船 を誰も揺らしていないことは喜ばしい。ハイテク株に悩む投資家は多い だろう。道のりはまっすぐではなく、この先もいくらか混乱は予想され る」と述べた。

一部に過大評価、バブルは否定

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は、インフレや雇 用の指標は依然として金融当局の目標から程遠い状況にあるとし、当局 は経済成長押し上げに向け支援を継続する必要があるとの認識を示し た。

議長は7日、上下両院経済合同委員会で証言。「高レベルの金融緩 和策が引き続き正当化される」と述べた。株式市場では一部に過大評価 の兆候はあるものの、市場全体ではバブルの醸成はみられないと述べ た。

前日のダウ・インターネット総合指数はツイッターの18%急落に押 し下げられ、3%下げていた。この日はグルーポンが21%急落。4-6 月(第2四半期)売上高の会社見通しは7億2500万ドルから7億7500万 ドル。アナリスト見通しは7億5440万ドルだった。調整後ベースの1株 当たり利益見通しはアナリスト予想に届かなかった。

ツイッターはこの日、3.7%下げて30.66ドル。

ヤフーは6.6%安。アリババは6日に米国でのIPOを申請。アリ ババとの取り決めにより、同社株式22.6%を保有するヤフーは持ち株の 一部を売却しなくてはならない。

容赦ないシフト

スタイフェル・ニコラウスのファンドマネジャー、チャド・モーガ ンランダー氏(ニュージャージー州フロラムパーク)は電話取材に対 し、「成長・モメンタム重視の投資からバリューに基づいた投資へと、 資金の容赦ないシフトが進行中だ」と指摘。「モメンタム銘柄はとんで もないレベルに過大評価されているものの、市場全体に目を向ければ価 格は適正だ。モメンタムが変化すれば投資家は神経質になる」と述べ た。

この日はS&P500種採用銘柄の約22社が四半期決算を発表。ブル ームバーグがまとめたデータによれば、発表済みの423社の決算のう ち、利益が予想を上回ったのは75%。売上高が予想を上回ったのは52% だった。

USAAインベストメンツの株式リサーチディレクター、ジョン・ クバンタス氏(テキサス州サンアントニオ在勤)は電話インタビュー で、「決算シーズンはなかなか好調だった」と振り返る。「いわゆるモ メンタム銘柄を除けば、株価はそれほど過大評価されていない。まっと うな成長が見込まれる非常に優良な企業はまだ複数ある」と述べた。

原題:S&P 500 Advances as Fed Optimism Overshadows Internet Declines(抜粋)

--取材協力:Sofia Horta e Costa.

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