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三井物の飯島社長:成長投資と株主還元の「二兎を追う」-新中計

三井物産の飯島彰己社長は7日の記 者会見で、今期(2015年3月期)から3年間の新中期経営計画を発表 し、「資金創出力は今後も強靭(きょうじん)であり続けることを確認 できた。成長と株主還元の二兎を追う」との考えを示した。

3年間で営業キャッシュ・フロー2兆円、資産入れ替えによる資金 回収9000億円を見込み、そのうち1兆5000億円を既存事業の強化やすで に決まっている投資案件に充てる。残る1兆4000億円を新規事業への投 資と配当金・自社株買いを合わせた株主還元に振り分ける計画。

飯島社長は「1兆5000億円の投資のうち、6割は資源エネルギー分 野で既存案件中心の拡張に充てる」と説明。強みを持つ鉄鉱石事業は生 産コストが低く、「相当相場が下がらないと赤字にはならない」とし、 こうした競争力を持つ既存案件の拡張を進める方針だ。

株主還元については、これまで25%を下限としていた配当性向 を30%に引き上げる。自社株買いについての具体的な規模は示さなかっ た。岡田譲治副社長執行役員は「キャッシュ・フローの動向や投資、資 産入れ替えが予定通り進んでいるのかをよく見ながら配分していく」と 説明した。

同時に発表した14年3月期の連結純利益は前の期に比べて37%増 の4222億円だった。液化天然ガス(LNG)事業からの受取配当金が増 えたエネルギー事業が好調だったほか、大幅に円安が進んだことで海外 事業会社の利益を円換算した際の利益押し上げ効果が860億円あった。

今期(15年3月期)からは国際会計基準(IFRS)に移行する。 純利益は3800億円の見込み。IFRSベースでの14年3月期の純利益は 概算で3570億円と言い、同ベースでの比較では増益を見込む。

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