ブラジル企業のIPO、今年は減少の公算-株高は短命か

10月のブラジル大統領選挙を控えル セフ大統領の再選が危ぶまれている。新政権が誕生すれば現政権ほど国 営企業に介入せず、景気てこ入れがよりうまく進むとの観測が広がり、 株式市場の指標のボベスパ指数が上昇している。だがこの株高も新規株 式公開(IPO)を促すには至っていない。

ボベスパ指数は4大新興国(BRICs)の株価指数で最も上げて おり、3月14日の安値から19.6%上昇。それにもかかわらず、IPO申 請はこれまでのところ1件もない。2013年1-4月は6件の申請があっ た。

アズール・ブラジル航空は3月にIPO計画の2回目の延期を発 表。セメント生産のボトランチン・シメントスは昨年IPOを延期した まま、新たな計画を立てていない。ロシアとインド、中国の3カ国では 今年に入り計62件のIPO申請があり、前年同期の13件を大きく上回っ ている。

UBSは、ルセフ大統領の敗北観測からブラジル中央電力など国営 企業がけん引する形でボベスパ指数は上昇しており、上げ相場は短命に 終わると見込まれるとして、企業が引き続きIPOを見送ると分析。同 行のグローバル新興市場戦略責任者ジェフリー・デニス氏は電話取材に 対し、「政権の行方をめぐる不確実さや弱い経済、追加利上げの可能性 を考慮すれば、ブラジルへの投資を縮小すべきだろう。IPOが活発に なるとは考えにくい」と述べた。

原題:IPO Drought Lingers as Rousseff Support Erodes: Corporate Brazil(抜粋)

--取材協力:Leslie Picker、Anna Edgerton.

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