天候要因で農産物価格高騰-ETPへの投資資金も27%急増

今年に入って農産物価格が記録的な 上昇を示しているため、2010年以降で初めて米国の農産物関連ファンド に投資資金が流入している。

ブルームバーグが集計したデータによると、農産物商品に連動する 上場取引型金融商品(ETP)への投資資金は昨年末以降、5億4270万 ドル(約550億円)増加し今月2日時点で25億ドルとなった。3年連続 で減少していた資金は昨年12月31日以降、27%増加している。米ゴール ドマン・サックス・グループが農産物価格の下落を予想し、シティグル ープは天候が改善すれば相場が修正局面に入るとみているが、乾燥した 天候と供給不足を背景に投資家は相場上昇が続くと見込んでいる。

干ばつの影響でブラジルのコーヒー生豆や砂糖、大豆の生産高見通 しが悪化する一方、米国では家畜の飼育数減少により食肉価格が過去最 高水準に達している。このため、ヘッジファンドは今年に入って農産物 先物の上昇を見込む買い越しを5倍に増やした。世界の食料価格は3月 に10カ月ぶりの高値に達し、米国の食品小売価格は11年以降で最大の上 昇率を示している。

テウクリウム・トレーディング(バーモント州)の社長兼最高投資 責任者(CIO)として約1億4500万ドル相当の資産運用を手掛けるサ ル・ギルバーティー氏は、4月22日の電話インタビューで「結局のとこ ろ、農産物の生産状況は不確実だ」と指摘。「世界的に人口増加の影響 をより強く受けるようになるため、ポートフォリオに農産物商品を組み 込むことが非常に重要になるだろう」と述べた。

原題:Crop ETFs See 27% Surge in Assets on Weather Risks: Commodities(抜粋)

--取材協力:Shin Pei、Phoebe Sedgman.

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