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米国債:期間長めの国債が上昇、翌日にFRB議長証言

米国債市場では期間が長めの国債が 上昇。30年債利回りは11カ月ぶりの低水準に近づいた。米連邦準備制度 理事会(FRB)のイエレン議長は7日、景気見通しについて議会で証 言する。

既発3年債は前日からほぼ変わらず。3年債入札(規模290億ド ル)の最高落札利回りは2011年5月以来の高水準となった。景気回復で 来年の利上げ時期が予想より早まるとの懸念が背景にある。5年債と30 年債の利回り差は2009年以来の最小近くとなった。

BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニュー ヨーク在勤)は3年債入札について、「米金融政策の先行きがどうなる かや、その時期と積極性に対する多くのリスクを織り込んでいる」と指 摘。「入札はまずまずだった。全般的に平均をわずかに上回った」と述 べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時13分現在、30年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の3.39%。同年債(表面利率3.625%、2044年2 月償還)価格は13/32上昇の104 15/32。10年債利回りは2bp低下 の2.59%。

既発3年債利回りは前日比ほぼ変わらずの0.88%。

3年債入札

3年債の最高落札利回りは0.928%。入札直前の市場予想と一致し た。投資家の需要を測る指標の応札倍率は3.40倍と、前回の3.36倍を上 回った。過去10回の平均は3.32倍。

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占める割合 は28.1%。過去10回の平均値は34.3%だった。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入 札者の比率は24.5%と、2013年2月以来の高水準。過去10回の平均値 は17.7%。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチ指数によると、3 年債の年初からのリターンは0.3%。米国債全体は2.4%となってい る。2013年は3年債がマイナス0.1%、米国債全体がマイナス3.4%だっ た。

今週の発行総額は690億ドル。7日には240億ドル規模の10年債、8 日には160億ドルの30年債入札が実施される。

貿易赤字

3月の米貿易赤字は縮小。輸出が9カ月ぶりの大幅な伸びとなった ことが赤字縮小に寄与した。労働省が2日に発表した4月の雇用統計に よると、非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比28 万8000人増と、2012年以降で最大の伸びとなった。

5年債と30年債の利回り差は1.7ポイント。2日には1.68ポイント と、2009年9月以来で最小となった。

ソシエテ・ジェネラルのトレーダー、ショーン・マーフィー氏(ニ ューヨーク在勤)は「長期債には需要がある。現在、相場は非常に堅調 だ」と語った。

イエレン議長は7日、上下両院経済合同委員会で証言し、8日には 上院予算委員会で証言する。

ニューヨーク連銀はこの日、2039年11月から43年8月に償還を迎え る国債を10億ドル購入した。これは長期の借り入れコストを抑え、経済 成長を促進するためのプログラムの一環。

CMEグループの取引所の金利先物動向によれば、米金融当局 が2015年6月までに利上げを始める確率は47%となっている。フェデラ ルファンド(FF)金利誘導目標は08年12月以来、ゼロから0.25%のレ ンジで維持されている。

ウクライナ情勢の混乱も米国債の支援材料。ロシアはウクライナ が25日に予定している大統領選挙について、憲法を改正後まで延期する べきだと訴えた。ウクライナ政府が東部と南部の親ロシア派の掃討を進 める中で双方に死傷者が出ている。

原題:Longer-Term Treasuries Gain Before Yellen Testifies on Economy(抜粋)

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