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欧州債:イタリア債が上昇、利回りは初めて3%割り込む

6日の欧州債市場ではイタリア国債 が上昇し、10年債利回りは初めて3%を割り込んだ。サービス業景気指 数で域内景気の回復兆候が強まり、周辺国資産への信頼感が高まるとと もに高利回り債の需要が増えた。

スペイン10年債利回りは過去最低を記録。この日は同国の失業者が 4月に減少したことも発表され、2008年に始まった欧州債務危機が克服 されつつある状況が示唆された。ポルトガルとアイルランドの国債も値 上がり。フィッチ・レーティングスは周辺国の格付けを引き上げる可能 性を指摘した。ドイツ国債はほぼ変わらず。前日に11カ月ぶり低水準を 付けた10年債利回りについて、BNPパリバは妙味がないとの見方を示 した。

コメルツ銀行の債券ストラテジスト、ライナー・ギュンターマン氏 (フランクフルト在勤)は「周辺国経済のファンダメンタルズ(基礎的 諸条件)が改善しつつあり、これで相場上昇の説明がつく」と述べ、周 辺国債の「スプレッド(利回り格差)縮小は一段と進む。このトレンド はまだ終わっていない」と付け加えた。

ロンドン時間午後4時34分現在、イタリア10年債利回りは前日比4 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.01%。一時 は2.987%と、ブルームバーグが1993年にデータ集計を開始以降で最低 の水準を付けた。同国債(表面利率4.5%、2024年3月償還)価格 は0.32上げ112.82。

スペイン10年債利回りも4bp下げ2.95%。2.931%まで低下する 場面もあった。同年限のポルトガル国債利回りは3bp低下し3.57%、 アイルランド国債利回りも3bp下げて2.74%となった。

英マークイット・エコノミクスがこの日発表した4月のユーロ圏サ ービス業景気指数(改定値)は53.1と、3月の52.2から上昇し、2011年 6月以来の高水準となった。スペインとアイルランド、イタリアの各国 でサービス業活動が加速した。

ドイツ10年債利回りは1.46%。5日には1.44%まで下げ、昨年5 月27日以来の低水準に並んでいた。

原題:Italian Bond Rally Pushes 10-Year Yield Below 3% for First Time(抜粋)

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